数日前に、Twitterが展開している独自の音楽アプリ「Twitter #Music」を終了するかもしれないという噂が浮上しました。ここにきてどうやらTwitterが音楽アプリをクローズする噂は本物のようです。

Twitter、音楽発見アプリ「Twitter #music」のサポート終了を検討か(10/21 CNET Japan)

ニューヨーク・タイムズによれば、Twitterは音楽戦略を再考する予定で、その流れから今年5月にリリースしたばかりのTwitter #Musicアプリをクローズする模様だと伝えています。

Twitterは当初セレブリティによるプロモーションでリリース直後はアプリ・ストアの総合ランキングで6位に入るなど大きな注目を集めました。しかしその後は、同社が展開する動画共有サービス「Vine」のように一般ユーザーの間で人気を獲得出来ませんでした。

ニューヨーク・タイムズはこの情報を事情に詳しい情報ソースから入手したとしてします。音楽アプリがどのように、そしていつ閉鎖されるのかについては明らかにされていません。ニューヨーク・タイムズはTwitterのスポークスパーソンから記事発表時にコメントを得ることができませんでした。

しかしTwitterは別の方法で音楽をサービスに連携させる方法を開発していると言われています。先日Twitterはチケット販売最大手のTicketmasterの元CEO、ネイサン・ハバード(Nathan Hubbard)と、アーティスト向けD2Fサービスを展開するTopspin MediaからBob Moczydlowskyを採用し、音楽ビジネスに近い企業から人材登用に成功しています。

Twitterではミュージシャンは大きな影響力を持っています。フォロワー数の多いアカウントのトップ10の中7アカウントがミュージシャンです。さらにトップ3はジャスティン・ビーバー、ケイティ・ペリー、レディー・ガガと全てミュージシャンが占めています。

またTwitterはレコード会社やマネジメント会社にとっても重要なプロモーション・ツールで、作品発表やコンサート、音楽PVなどと連動させてより多くのユーザーへのリーチを実現しています。

Twitter #Musicアプリ、日本に上陸する前におわりそうですね。確かに楽曲を聴くにはSpotifyかRdioのプレミアム・アカウントが必要で、そのどちらも存在しない日本では展開が難しいですが、、、しかしTwitter人口が多い日本であれば、親和性も高かったのではないかと思えるだけに、その可能性を見る前にクローズしてしまうことはとても残念に感じます。

ソース
Twitter to End Its Music App, Which Never Made Much Noise(10/21 New York Times)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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