世界で最も速く成長している音楽サービスの一つで、音楽共有プラットフォームを提供する「 SoundCloud 」は、写真共有のInstagramとの連携を開始しました。
またSoundCloudは月間アクティブユーザー数が2500万人を突破したことも発表しました。
SoungCloudのCEO、アレクサンダー・リュング(Alexander Ljung)はベルリンで開催されたテック系カンファレンス「TechCrunch Disrupt Berlin」で、SoundCloudの最新動向について語りました。
SoundCloudは「音楽のYouTube」と呼ばれる、サウンドに特化したユーザー投稿型コミュニティで、世界中の多くのアーティストやDJが利用しています。特にDJは1時間以上のミックスをアップロードし、自分の音楽の発信の場として利用しています。
現在SoundCloudでは、無料のベーシックアカウントでは最大2時間分の音楽やサウンドがアップロードできます。2時間以上を利用したい場合は、有料のプレミアムアカウントを取得すると、時間制限から解放されます。
リュングはまずSoundCloudの月間ユニークユーザー数が2億5000万人を突破したことを発表しました。これは7月時点での2億人から、わずか3ヶ月で5000万人を追加するほどの急成長を見せています。
新しく開始したInstagramとの連携では、ユーザーはInstagramの画像を投稿した音源やプレイリストのカバーアートとして利用することができます。
通常有名アーティストであれば、アルバムカバーはプロの手によって制作されます。しかし、実際はそんなクリエイティブにアクセスのない、自分達では制作能力も無いアーティストが大多数を占めており、SoundCloudでも多くの無名アーティストやインディーズ・アーティストが活動しています。
正方形な画像がアナログレコードやCDをイメージさせるInstagramとの連携は、そんなアーティストにとって自分たちでアートワークを制作でき、DIY音楽に新しい表現方法を生み出します。
またSoundCloudに多いEDMアーティストやDJなどの場合、アルバムをリリースすることよりも、自分たちがプレイしたイベントのミックスやラジオ番組、さらにはセルフリリースの音源などを投稿しています。そのためイベントのミックスでは、イベント会場で撮影したInstagramの画像や、スタジオ内で撮影したInstagramなど、よりオリジナルでファンに魅力的なアートワークを残すことができます。
人気DJのKaskadeとKrewellaはすでにこの「Soundagram」機能を自分たちのミックスで利用し始めています。
Instagramとの連携によって、SoundCloudユーザーはホームページやミックスをよりビジュアル性高くできるので、リスナーへの露出にもつながっていくメリットも生み出します。