ソーシャルミュージック・サービスの「ビートロボ」(Beatrobo)は、スマートフォン向けイヤホンプラグ型デバイスと連動するアプリで音楽を届ける新しいサービス「プラグエア」(PlugAir)を発表しました。そしてBeatroboはユニバーサルミュージックと組んで、プラグエアを使った新しいプロモーション活動を開始しました。
https://www.beatrobo.com/
https://www.facebook.com/Beatrobo
https://www.plugair.com/ja/
Beatroboは起業家の浅枝大志さん率いる音楽スタートアップで、ネット上の音楽をプレイリスト化してシェアできるコミュニティ「Beatrobo」などを開発展開しています。ソーシャル性に優れたサービスとして海外での評価が高く、これまでもSXSWやMidem、Canadian Music Weekなど世界の音楽カンファレンスでスタートアップ向けのコンペに参加するなど、注目を集めています。
PlugAirは今回Beatroboが新しく始めた、スマートデバイスを使った新しいコンテンツ配信サービス。スマートフォンのイヤホンプラグにPlugAirデバイスを差し込むと、デバイス内のデータをアプリが読み取り、コンテンツが表示されて楽しめる仕組み。このデバイスが付いたスマホ同士であればコンテンツのシェアも可能。シェアする回数や時間は、コンテンツプロバイダが指定することができます。
PlugAirはiOS、Android端末で11月中に利用が可能になっています。
ユニバーサルミュージックは所属アーティスト「ハジ→」が12月4日にリリースする新曲「White Winter Love」をPlugAirで公式サイトから限定販売します。
http://www.hazzie.info/
http://www.universal-music.co.jp/hazzie
■「White Winter Love。」 2013年12月4日発売
PlugAirバージョン
価格: 1,260円 (税込)
01. White Winter Love。
02. 逆転満塁ホ→ムラン☆♪。
03. for YOU。(Acoustic ver.)
04. White Winter Love。(Instrumental)
変わるユーザーにどうやってコンテンツを提供できるか?
従来のCDを売る形の音楽ビジネスでは、消費者は満足しなくなってきています。まして、知らないアーティストであれば、一般消費者に情報を届けることがより一層困難な時代です。リスナーや一般消費者の好みが細分化する今、本当に必要なことはリスナーのニーズや日常・ライフスタイルに応じた形でコンテンツを届けることが、音楽を楽しんでもらうキッカケにつながると思います。その中でスマホやアプリを使うアプローチは、ユーザー向けと言えます。
また、ただ音楽を提供したりアプリを作るだけでなく、そこには「驚き」や共感できるストーリーなど、リスナーとアーティストがつながるコミュニケーションのテーマも重要になってくると思います。
非常にカスタマイズ性の高く柔軟性に富むアプリなどのテクノロジーを使うことで、アーティストやレコード会社は音楽をよりパーソナルにカスタマイズして届けることも可能になっていきます。その中には、同じゴールを持ったブランドや企業が一緒にマーケティングを行うことも可能性として考えられます。CDなど従来のメディアにとらわれない形が、リスナーとつながり新しいファンを獲得するためのキッカケになっていきます。まさにユーザー有りきのプロモーションが実現可能だと思います。
アプリ・モバイル・スマートデバイスと連動したPlugAirは「新しい形の音楽メディア」の具体例といっても過言ではないでしょう。BeatroboなどのスタートアップによるPlugAirのような取り組みが、新しいコンテンツの楽しみ方をもっと実験することが必要なんだと再認識させてくれます。