世界最大のコンサート・プロモーション企業「ライブ・ネイション」がU2のマネジメント会社「Principle Management」と、マドンナのマネジメント会社「Maverick」2社を買収する交渉を進めています。
買収に成功すれば、ライブ・ネイションはコンサートビジネスで世界的に興行収入トップクラスのアーティスト2組との関係をさらに強化することができます。
現在約200組のアーティストのチケット販売やコンサート・プロモーションを手がけるライブ・ネイションは、2007年にマドンナと当時1億2000万ドルの大型契約を結んだことで有名です(その後マドンナは音楽制作の権利でユニバーサル・ミュージックと契約)。さらに2008年にはU2とツアーとグッズ販売で12年間の独占契約を結びました。
交渉内容としてライブ・ネイションはPrinciple ManagementとMaverickに3000万ドル強を支払う予定とのことです。Principle ManagementはU2のマネージャーのポール・マクギネス(Paul McGuinness)、Maverickはマドンナのマネージャーのガイ・オセアリー(Guy Oseary)が運営しています。
買収が成功した場合、ガイ・オセアリーがU2のマネジメントを担当し、ポール・マクギネスがPrinciple Managementの会長職に就任する可能性があります。
コンサート業界向け雑誌Pollstarによれば、歴代興行収入トップ10の内、U2は4ツアー、マドンナは1ツアーでランクインしています。U2の最新ツアー「360」はチケット売上で7億ドル以上を稼ぎ、全世界で700万人を動員してきました。
音楽マネジメントのニュースが続きます。すでにU2もマドンナも圧倒的な価値が有りますが、ライブ・ネイションと組むことで、今後ますます大物アーティストはコンサートやグッズ販売が中心になっていくことをシンボル化している動きにも思えます。
ソース
Live Nation Nears a Deal for Managers of Music Acts(11/13 New York Times)