イタリアの音楽業界団体であるイタリア音楽産業協会(FIMI)とデロイトは、2013年のイタリアでの音楽売上データを発表しました。これによれば、イタリア音楽市場の売上は前年比4%増加となる1億1760万ユーロ(約162億9300万円)に達し、2002年以来初めてプラス成長を達成しました。

デジタル音楽売上は18%増加し3810万ユーロ(約52億7900万円)に拡大し、音楽売上全体の32%まで成長しました。

音楽ストリーミングサービスの売上がプラス成長を推進する要因となりました。音楽ストリーミングの売上は182%増加を達成しました。これで音楽ストリーミングサービスがデジタル音楽売上全体で占める割合は38%に拡大、2012年の31%から7%増加しました。

また音楽ダウンロードの売上は6%拡大しました。

フィジカル音楽売上は継続して減少しています。2013年は5%減少し7950万ユーロ(約110億3070万円)にとどまりました。一方でアナログレコードの売上は前年比6%増加を見せました。

パフォーマンス・ライツ売上は19%増加し2350万ユーロ(約32億6070万円)で、音楽売上全体の19%にまで拡大しました。シンクロ権およびブランドパートナーシップからの売上は3%増加でした。

ソース
Recorded music revenues up for first time in 11 years in Italy(2/6 Musicweek)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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