New York Postによれば、グーグルはYouTubeでオンデマンドのサブスクリプション型音楽サービスを今夏に開始すると伝えています。
YouTubeは今夏にデザインリニューアルを実施予定で、そのタイミングに合わせて音楽サービスをローンチする計画だそうです。
複数の情報源によれば、YouTube部門のトップ、Susan WojcickiはAndroidで「Music Passアプリ」を通じて音楽サービスをローンチする準備を進めているとのことです。
New York Postが伝えた情報・噂をまとめてみると、
・サービス名は「YouTube Music Pass」との噂
・料金プランは月額10ドルの広告無しプランと、月額5ドルの広告付きプラン
・バックグラウンド再生が可能。他のアプリを使っている間も音楽の視聴ができる
以上のサービス内容になっています。
グーグルは6月25日、26日に開発者向けのカンファレンス「Google I/O 2014」を開催する予定なので、この場で新しいサブスクリプション型音楽サービスについても発表があるかもしれません。
グーグルにとって噂されるYouTube Music Passは、2番目の定額制音楽サービスになります。グーグルはすでに聴き放題の音楽ストリーミング、ネットラジオ、クラウドロッカーを組み合わせたハイブリッドな音楽サービス「Google Play Music All Access」を世界で展開しています。
YouTube Music Passのニュースは昨年秋頃から取り上げられてきましたが、ローンチが遅れているようです。
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サブスクリプション型音楽サービスをYouTubeで開始することで、グーグルはアメリカで人気のPandoraや、世界で急成長するSpotify、そしてアップルなど音楽ストリーミングの領域で勝負して行きます。
確かにYouTubeが音楽サービスを始めるとなると期待が高まります。ですが今現在でも多くのユーザーはYouTubeを使って音楽を聴いています (見ています)。すでに無料での楽しみ方を知ったユーザーが果たして書きするかと言われると、疑問に感じてしまいます。
一方でYouTubeの音楽視聴はユーザーやレコード会社が個別に動画をアップロードしていることもあり、アルバム全曲が揃っていなかったり、削除されてしまったりと、不自由な点が非常に多く見受けられます。
YouTube Music Passではおそらく音楽をアルバムやアーティスト単位できっちり揃うでしょう。毎回検索しなくても同じアーティストの曲を聴き続けることも可能になると思われます。好きな音楽がいつでも好きなように聴き続けられることはリスナーにとってとても大事な要素です。モバイル時代には大事な価値になります。
グーグルは個人的に継続的な話題作りが下手な企業だと感じていますが、音楽サービスの価値を効果的にPRできるかどうかで成功は決まると思います。
YouTubeはすでに世界最大の音楽ストリーミングサービスで、多くの収益をレコード会社や音楽業界に還元しています。CDは今後も減少し、そしてダウンロードも減少すると言われています。
ソース
Spotify faces challenge from Internet giants before IPO(3/30 New York Post)