聴き放題の音楽ストリーミングサービス「Spotify」が、フィリピンでソフトローンチしました。Spotifyはローンチパートナーにコカコーラ・フィリピンを選び、新規ユーザーの登録受付を開始しています。
Spotifyのローンチはコカコーラ・フィリピンのFacebookページで発表されました。Spotifyはコカコーラのソーシャルメディアでの影響力を活用して、Spotifyへの招待が当たるローンチキャンペーンを展開中です。
フィリピンでSpotifyは、無料で広告が楽曲の合間に挿入される月間時間制限のある「フリープラン」と、広告と時間制限の無く、オフライン視聴用のダウンロードオプションがある「プレミアムプラン」の二通りの内容でサービス展開します。価格帯は今後発表予定です。
コカコーラはSpotifyのグローバル・マーケティング・パートナーで、コカコーラが世界規模で実施する音楽マーケティングにSpotifyは技術支援しています。コカコーラはまたSpotifyに投資する企業の1社です。
Spotifyはすでにアジアでは、シンガポール、香港、マレーシアで正式にサービスを開始しています。現在世界55カ国でサービスを提供するSpotifyは2400万人以上のアクティブユーザー、600万人以上の有料会員を獲得しています。
今年になって日本でも上陸の噂が増えてきたSpotifyは、音楽サービスの中ではユニークな企業です。音楽配信のためのツールではありません。従来の方法とは違う音楽の聴き方や楽しみ方を引き出して、価値を変えてくれる新しい音楽体験のためのサービスです。
音楽を「所有する」ことから音楽に「アクセスする」クラウド時代を体現したサービスで、より音楽を日常的な存在に引き戻してくれます。その結果、全てのアプローチが普通の音楽サービスとは異なり、コカコーラなど日常生活とつながりが強い企業やソーシャルメディアとの親和性が高くなっています。Spotifyが大きく注目される理由は、定額制でも2000万曲が聞けることでもなく、日常生活と深いつながりがある音楽サービスが急成長し、世界の主流になりつつあることが大きな要因になっています。