音楽の特性やジャンルなど音楽に関するメタデータを提供するGracenoteが、フランスの定額制音楽ストリーミングサービスDeezerと連携を発表しました。これによって、Gracenoteはデベロッパーが音楽データを使ってPCやモバイル上で利用できるDeezer音楽アプリ作りを支援していきます。
Gracenoteは4月5日、6日にパリで開催されるITと音楽のハッカソン「Music Hack Day Paris」でDeezer連携をプレビューします。
デベロッパーは、アーティスト名、ジャンルやムード、テンポなど音楽メタデータと連携しているGracenoteのAPIプラットフォームRhythmとMusicIDを活用して、音楽レコメンデーションなどを用いたDeezerの音楽アプリを開発することが可能になりました。
Deezerは世界180カ国以上で音楽ストリーミングサービスを展開するフランスの企業で、SpotifyやRdioなどと競っています。Spotifyと同じフリーミアムモデルのビジネスを展開し、無料の「ディスカバリー」プランと有料の「プレミアム」プラン、「プレミアム・プラス」プランの3つの料金形態を提供しています。
先月Gracenoteと競合する音楽データソリューション企業Echo NestをSpotifyが買収しました。この買収劇によって、Echo Nestと契約していたRdioやRhapsodyは音楽レコメンデーションを別のソリューションから求める動きを見せ始めています。サービス提供国では最大規模のDeezerとの提携は、デベロッパーや音楽業界内でニーズが高まりつつある音楽ビッグデータの領域でGracenoteの重要度が増していく兆しかもしれません。
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ソース
The Next Web