ワーナー、ユニバーサル、ソニーの3大メジャーレコード会社が音楽アプリShazamに投資したことが明らかになりました。
複数の情報ソースによれば、ワーナーミュージックの親会社で投資家Len Blavatnik率いるAccess Industries、ユニバーサルミュージックのヴィヴェンディ、ソニー・ミュージック・エンタテインメントはそれぞれ300万ドル(約3億円)をShazamに出資します。Shazamの最も最近の企業価値は5億ドルでした。同意内容しだいで、メジャーレーベルはShazamの株式1%以下を取得します。
ワーナーミュージック、ユニバーサルミュージック、ソニーミュージックはSpotifyの株式を保有し、ユニバーサルミュージックはBeats Electronicsの株式14%を保有しています。またAccess IndustriesはBeatsの定額制音楽配信Beats Musicや、フランスの配信サービスDeezerに投資しています。
レコード会社も音楽を届けるチャネルとしてShazamを活用しています。ワーナーミュージックはShazamと提携して、アプリのフィード内でアーティストをプロモーションしたり、データを分析し話題の新人アーティストをいち早く見つける施策を始めています。
Shazamは昨年から新規株式公開(IPO)の準備を進めていると噂され、時期は2014年内といわれてきました。今回の資金調達は、Shazamにとって小規模な額になります。昨年Shazamはメキシコの億万長者カルロス・スリムの通信会社America Movilから4000万ドル(約40億円), 2011年にはKPCBなどのVCから3200万ドル(約32億円)の大型出資を受けています。
音楽情報発見アプリとしてShazamはすでに業界最高水準の機能と実績を兼ね備えています。Shazamは現在ユーザー数4億5000万人以上、月間アクティブユーザー数9000万人以上で、200カ国以上で音楽認識アプリを提供しています。
ソース
Warner, Universal, Sony Buy Stakes in Music App Shazam(5/14 Wall Street Journal)