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北米のモバイルトラフィックの30%以上はFacebookとYouTubeが占めているというレポートが、ネットワーク機器会社Sandvineから公開されました。個別に見ていくと、2014年はFacebookが17.26%(上りのトラフィックで26.9%、下りが14%)と圧倒的、次のYouTubeは14.76%で、この2社だけで他社サービスを凌駕しています。

リサーチでは主にこの2社に触れていますが、よく見ると音楽サービスもトップ10入りしています。それはネットラジオサービス「Pandora」です。

Pandoraは日本からは利用できませんが、アメリカではユーザー数2億5000万人以上、月間アクティブユーザー数7500万人以上の巨大な無料音楽サービスです。2014年1-3月のラジオ視聴時間は、トータルで48億時間に上るので、ユーザーの数もエンゲージメントも高いサービスと言えます。

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ただ少し驚いたのは、InstagramやiTunesよりもPandoraのほうがモバイル利用が高いこと。それだけPandoraはスマホやタブレットユーザーの間で浸透しているということなんですね。興味深いことなのですが、Pandoraというサービスは機能的にほとんどアップデートされたり、頻繁に新機能を追加するサービスでもないのです。ですので、Pandoraが、従来のラジオの代わりとなるシンプルな音楽視聴ツールに置き換わっていると言ってもいいのではないでしょうか?

Pandoraの良し悪しは別にして、結局こういう大きなサービスがあるからデジタル音楽の市場にも注目が集まってくるんでしょうね。音楽ストリーミングがここまで使われている環境は、音楽好きな僕にとってうらやましいとも思うし、日本でも同じような環境が育って欲しいと願っています。

ソース
YouTube, Facebook Account for Nearly a Third of Mobile Traffic(5/14 Mashable)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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