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世界の音楽のデジタル化が進んでいます。今は聴き放題や定額制、クラウドなどさまざまなテクノロジーが融合し、革命亭なサービスが生まれる混沌とした時代です。そんなデジタル音楽時代を象徴するサービスを取り上げた面白いデータビジュアリゼーションをMacStoriesが公開しています。2014年に利用が可能な人気のエンターテイメント系サービスがどの国で利用が可能かを示した世界地図です。

このチャートでは、「音楽ストリーミングサービス」「映画ストリーミング」「テレビ配信」「電子書籍」「アプリストア」各分野で主要サービスがサービスインしている国を表しています。

今回はこのデータから「音楽ストリーミングサービス」の世界地図をシェアします。アップルやグーグル、マイクロソフトといった大手IT企業がこの2−3年の間に音楽ストリーミングビジネスに参戦し、音楽業界の勢力図を変えようと新サービスやデバイス連携を発表してきました。

しかし世界規模で見ると、Deezer、Spotify、Rdioのスタートアップが大手IT企業よりも多くの市場に進出し活動しています。音楽サービスの海外展開は、ライセンス契約の問題やローカルアーティストのカタログの確保など、各市場に応じた複雑な交渉が常に求められてきました。したがって大手企業のリソースを持たないスタートアップが、世界展開を拡大させていることは、彼らのビジネスモデルや交渉術が優れているからと言っても過言ではないでしょう。

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まずこちらは世界人口に対しどれだけリーチしているかを示した棒グラフ。圧倒的にアップルが他のサービスを凌駕しています。が、それはiTunesストアのおかげ。純粋な音楽ストリーミングサービスというと「iTunes Radio」はわずか5%と最も小さい数値に留まっています。

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アマゾン(Amazon MP3、

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Deezer(182カ国、ユーザー数1600万人、有料会員数500万人)

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Google(Google Play Music All Access、26カ国)

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iTunes Match

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iTunes Radio

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マイクロソフト(Xbox Music、22カ国)

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Rdio(51カ国)

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Spotify(56カ国、ユーザー数2400万人、有料会員数600万人)

こちらのサイトでご覧いただけますよ。

世界ではスマホやタブレット、自動車を巧みに使って音楽を視聴する、従来のCDストアに行くこととは全く異なる音楽体験が音楽サービスを通じてリスナー間では認知拡大しています。スマホでクリックした瞬間に好きな音楽が聴ける「アクセス」モデルが、CDなどを「所有する」モデルとは大きく異なり、今後の主流になりつつあります。そのトレンドを牽引するのが、日本でも今年注目されている音楽ストリーミングサービスです。

また日本企業でここまで世界にリーチしている音楽サービスは存在しません。音楽売上低迷が叫ばれて久しい日本ですが、世界戦略は従来の手段から脱却し、新しいビジネスモデルを作るチャンスかもしれません。


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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