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左:ジミー・アイオヴィン、右:トレント・レズナー

追記:2014年6月3日05:00Rolling Stoneの取材に対してBeats Musicのスポークスパーソンは、トレント・レズナーは現在もBeats Musicの一員であり退社する予定もないとのこと。さらにトレント・レズナー本人が噂を否定する内容のツイートを投稿しています。

https://twitter.com/trent_reznor/status/473554518555525120

–以下、オリジナルの記事になります–

アップルが先週Beats買収を発表したことはまだ新しいですが、定額制音楽配信サービスBeats Musicのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めているナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーがBeats Musicから離れたと報道されています

退社という表現が正しいのかどうかは分かりませんが、アップル買収後のBeats Musicでトレント・レズナーが今後関わりを持つことはなさそうです。

トレント・レズナーは2009年にナイン・インチ・ネイルズの「The Downward Spiral」アプリをアップルに却下された経験があり、その際にアップルのポリシーとアプリ申請システムに対して強烈な対立意見をインタビューで答えていました。

トレント・レズナーは今夏ナイン・インチ・ネイルズとサウンドガーデンのツアーが控えています。また映画音楽家としてデヴィッド・フィンチャーの最新作「Gone Girl」のサウンドトラックを手がける予定です。

Beats Musicはまた、テクノロジー担当幹部Fredric Vinnaもまた同社を離れ、Spotifyに移籍しました。

さらにBeats Music共同創業者Ola Sarsも同社を去り、Spotify関連の事業を開始しています。

すでにBeatsの共同創業者ジミー・アイオヴィンとドクター・ドレーは、買収に伴ってアップルの経営幹部に就任することが決定しています。Beats Musicのプラットフォームは、人間のキュレーションをベースにリスナーの好きな音楽やアクティビティに合わせたコンテンツをレコメンドするキュレーション型のプラットフォームで、このアプローチはiTunesではこれまで実現出来ていませんでした。このキュレーション型プラットフォームのデザインやシステムを設計することに一役買っていたのが、アーティストのトレント・レズナーでした。

まさかチームプレイやトップダウン方式のマネジメントが組織文化のアップルとトレント・レズナーの関係を危惧して買収時の条件で外したのかとも思えなくもありませんが、そんなことはないだろう…。アップルがBeats買収で欲しかったのは、アーティストではなくマーケティングのイノベーションなのではないだろうと改めて感じてしまいました。

ソース
Wolff: The unlikely marriage of Apple and Beats(5/31 USA Today)
Trent Reznor leaves Beat Music(6/1 Consequence of Sound)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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