4月19日に世界で開催された「レコードストア・デイ」。アメリカで2008年に始まった年一のこのイベントは、独立系レコードストアやアーティスト、リスナーが、アナログレコードの文化やストアで音楽を知る楽しみや音楽を聴く楽しみ方を音楽好きが一体となって体験するイベントです。
今年、日本で開催された「レコード・ストア・デイ・ジャパン」(RECORD STORE DAY JAPAN2014)(@rsdjapan)では、この日のためにリリースされたアナログレコードは2013年の14作品から45作品と大きく拡大、参加店舗も104店舗に増加して、イベントに対する関心の高さが見られます。
レコード・ストア・デイ・ジャパンに参加したレコードショップの売上を見ると、前年比約60%アップ、また4月19日の前週比200%と1日のイベントが大きく売上増加に貢献したことが分かります。
レコード・ストア・デイ・ジャパン2014のアンバサダーにはASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が就任し、イベントの認知拡大やアナログレコードの楽しみを啓蒙するPR活動を行いました。また今年のリリースは、後藤正文の初ソロアルバムに加え、木村カエラ、きゃりーぱみゅぱみゅ、サンボマスター、くるりなどのメジャーレーベル所属の人気アーティストの作品がリリースされたことで、これまでアナログレコードに関心の低かった一般のリスナーへの関心を高め、イベントへの参加およびレコード購入につながりました。
日本レコード協会が発表しているレコード生産実績を見ると、今年の1月-4月ではアナログレコードの生産実績(邦楽)は前年同期比158%と大きくアップしており、アナログレコードの世界的な人気が日本にもゆっくりと広がっていますね。
こちらは1993年からのアメリカでのアナログレコード売上を示したチャート。アメリカではCD売上は2013年には前年から14.5%減少しましたが、アナログレコードは32%成長し2012年の売上枚数450万枚から600万枚に拡大するほど、デジタル音楽の時代にもかかわらず、アナログな音楽の人気復活が続いています。
ソース
レコード・ストア・デイ・ジャパン