2014年前半スペインの音楽売上が、13年ぶりにプラス成長を達成しました。
スペインの音楽業界団体Promusicaeが発表したレポートによれば、CDとデジタルの売上が5808万ユーロ、2013年の前半と比較して6.2%の増加を記録しました。
音楽売上増加の要因は、スペインでの音楽ストリーミングサービスの人気拡大です。スペインは長年違法ダウンロードに売上が侵食され、有料のデジタル音楽サービスの普及はなかなか進んでいませんでした。
レポートによれば、サブスクリプション・モデルと広告モデルの音楽ストリーミングサービスは2014年の前半での売上は1890万ユーロ、2013年の同時期と比べ14%成長しました。レポートでは「ストリーミングサービスの拡大は、勢いを失っているその他の形態の低迷を部分的に補完しています。」と説明しています。
もう1つの売上増加の要因は、アーティスト単位での好調な売上が見られ、マイケル・ジャクソン、コールドプレイ、エンリケ・イグレシアス、ファレル・ウィリアムス、Romeo Santos、そしてDavid Bisbalといったローカルのアーティストが全体の売上向上に貢献しました。
デジタル・アルバム/シングルのダウンロード売上は、630万ユーロで、前年比9%の減少でした。
売上増加の中では、CD/DVD/アナログレコードのフィジカルの売上は3210万ユーロ、前年比6.5%の増加になりました。
Promusicae社長のAntonio Guisasolaは
(スペインの音楽業界は)さらなる多様化と製品の専門性を高めてユーザーのプロフィールに最適化していくために、正しい方向に向けて動いています。私たちはこの成長のトレンドを2014年後半もこの持続性を維持していきます。
とコメントしています。
ソース
Spain’s Recorded Business Rises for the First Time in 13 Years(7/16 Billboard.biz)