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音楽共有プラットフォームSoundCloudは、ワーナーミュージック・グループに17年在籍した幹部スティーブン・ブライアンがビジネス開発・戦略担当上級副社長に就任することを発表しました。

ブライアンはワーナーミュージックでは、デジタル戦略・ビジネス開発担当取締役副社長を務め、デジタル化への移行を推進してきた戦略家の一人です。

ベルリンに拠点を置くSoundCloudは、月間アクティブユーザー数2億5000万人以上を誇る巨大な音楽共有プラットフォームで、1分あたり12時間分のオーディオが投稿され、ミュージシャンやDJ、レーベル以外にも企業がマーケティング・プラットフォームとして利用する機会も増えています。しかしSoundCloudは、マネタイゼーションやレーベルとの関係など明確なビジネスモデルがまだ見えていない状態です。ブライアンの採用は、SoundCloudが今後スケールアップするための人材登用と考えられます。

ブライアンは、SoundCloudのスケーラビリティと音楽ストリーミングの重要性について

このプラットフォームの本当に素晴らしいところは、音楽視聴がストリーミング・モデルに移行する初期段階にいるということです。世界の音楽がストリーミング・モデルへ移り変わるのは必然的です。

とコメントしています。

Billboardが入手したワーナーミュージックの社内メモではブライアンの功績を次のように賞賛しています。

イノベイティブな思想家であり信念のある戦略家のブライアンは、初期のリングトーンからiTunesなどのデジタルダウンロード、Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスと、私たち音楽業界のデジタル改革でつねにトップを走り続けてきました。

ワーナーミュージックではブライアンの後任は間も無く発表するとのことです。

ソース

SoundCloud, Which Wants Big Music Deals, Hires Big Music Executive (7/31 Re/code)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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