アルバムリリースも進歩しています。
ジャズとエレクトロニックスをミックスして独自のアーティスト性を打ち出してきた、稀代のアーティストFlying Lotusが、10月7日(火)に待望の新アルバム『You’re Dead!』をリリースします。
アルバムリリースに合わせて、公式サイトでは、日本時間の10月4日(土)午前6時から24時間限定でアルバム全曲試聴企画が開催されることが発表されました。ファンはサイトにアクセスすることで、全20曲が映像作家Xavier Magotによる映像作品「Psychadelic Death Trip」とともに視聴可能になります。
公式サイト:http://flying-lotus.com/day-of-youre-dead
アルバムリリースに先駆けて、ケンドリック・ラマーとのコラボ「Never Catch Me」の動画をYouTubeで公開。監督は、オッド・フューチャーなどカリフォルニアのヒップホップ・アーティストやセイント・ ヴィンセントのMVも手掛けるLA在住のヒロ・ムライ氏。
アルバムアートは日本人漫画家、駕籠真太郎さんが手がける、12月5日には初の単独公演を控えるなど、日本でもFlying Lotusへの注目は毎年拡大しています。
先行試聴会・リスニングパーティといえば、世界ではSpotifyやiTunes Radioなど音楽サービスを使ってリリース1週間前にストリーミング再生できる手法や、NPRやPitchforkなどオンラインメディアでエクスクルーシブな先行ストリーミング配信を行うなど、プロモーションの一環としてストリーミングでファンの関心を高めて音源購入へ誘導させるアプローチが広がっています。賛否両論ですが、アップルとU2のアルバム無料配信も同じです。Flying LotusやU2はジャンルも知名度も全くことなるアーティストです。ですが、進んでいるアプローチは、同じ方向を向いています。
ネット配信を開放することがきっかけとなって、「購入する」だけだった音楽に「聴く」という選択肢を増やし、プロモーションの成功そして購入につながる可能性が高まってきています。リスナーが何を求めているのか、音楽とどうやって接したいのかを一度改めて考えなおすことが必要かもしれません。
ソース
Beatink