世界最大のイベントプロモーション企業「ライブ・ネイション」が、大型野外音楽フェス「ロラパルーザ」と「オースティン・シティ・リミット」を運営する、アメリカ最大の独立系プロモーターC3 Presentsの株式過半数を取得する交渉を進めていると、ニューヨーク・タイムズがレポートしています。
情報によると、ライブ・ネイションはC3 Presentsの株式51%を約2億5000万ドル (約272億円)で取得し、筆頭株主となる交渉を数ヶ月続けているとのことです。
2007年に創業されたC3 Presentsはテキサス州オースティンに拠点を置くプロモーション企業で、全米規模でのフェスやイベントの企画運営の他に、アーティストのマネジメントを手がけています。業界紙Pollstarによると、C3は2013年に200万枚以上のチケットを販売し総売上は最低でも1億2400万ドル(約135億円)に達したと伝えています。
C3共同運営者の一人チャーリー・ウォーカーは以前ライブ・ネイション音楽事業の社長を務めていた人物です。
C3 Presentsは現在米国でライブ・ネイション、AEG Liveに続く米国第3のイベントプロモーターです。
ライブ・ネイションは昨年からアグレッシブな買収戦略を強め、EDMイベントプロモーターのHARD、Insomniac、Creamなどの株式を取得してきました。
「ロラパルーザ」は1991年にジェーンズ・アディクションのペリー・ファレルが始めたアールミックスの音楽フェスで、現在は毎年7月最終週にシカゴで開催している大型フェスです。現在はシカゴの他にブラジル、チリ、アルゼンチンに進出、海外でのプレゼンスを強めています。
「オースティン・シティ・リミット」は10月にテキサス州オースティンにて開催される大型フェスで、昨年は5日間で37万人を動員、売上3210万ドル(約34億円)をたたき出しています。
ソース
Live Nation Seeks Deal For Stake In Promoter (10/6 NYTimes.com)