レコード・ストア・デイなどのイベントに刺激され、イギリスの音楽市場でもアナログレコードの人気は復活しています。その証拠に、LP売上枚数は1ー9月期ですでに2013年の総売上枚数を超えたことが明らかになりました。
イギリスのエンタメ業界団体ERA (エンターテインメント小売業協会)が発表したデータによると今年1月〜9月末に購入されたアナログLPは、844,122枚。これは2013年で購入された829,243枚を15,000枚近く上回ります。
2014年のアナログレコード売上予測は、今の勢いを維持しクリスマスシーズンに消費が高まれば100万枚を超えると見込まれています。
今年最大の売上は、アークティック・モンキーズの2013年のアルバム「AM」で、次にジャック・ホワイトの「Lazaretto」、そしてオアシスの「Definitely Maybe」が続きます。
ERA代表のキム・バーレイ (Kim Baley)は、
この流れは驚くべき復活劇です。独立系レコードストアはまだ誰も手をつけていなかったアナログレコードの可能性を見つけ出し、
レコード・ストア・デイの中心へと注目を集めてきました。レコードレーベルがさらに多くのリリースをアナログLPでカットする中、このトレンドは減少する気配がありません
とコメントしています。
世界ではアメリカとイギリスのアナログレコード市場が最も活発的で、アメリカ市場規模は1ー7月期が前年比40.4%も成長し、継続した伸びは拡大する一方です。
CDからダウンロードそしてストリーミングへ音楽の聴き方が変わりつつある今の時代に、アナログレコードという選択肢が増えたことは、リスナーにもビジネスにもプラスの要因です。アナログレコードはこれまで音楽から離れていた消費者を音楽へ引き戻すキッカケを提供しています。
ソース
UK vinyl album sales in 2014 have already exceeded 2013′s total (10/1 Fact Mag)