ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが、アップルと極秘の音楽プロジェクトを進めていることを明らかにしました。
トレント・レズナーはBillboardでのインタビューで、アップルがBeats買収後に、定額制音楽配信サービス「Beats Music」のチーフ・クリエイティブ・オフィサーでもあるレズナーと直接「製品の開発」で連携することに関心を示し、パートナーシップの焦点は音楽デリバリー(音楽配信)の「世界」にあると語っています。
ワクワクしている。とてつもない規模のインパクトが起こせるだろう。やるだけの価値があるよ。今、俺は完全にコミットしている。困難だけどやりがいがある。未知の領域で、俺が欲しかったものすべてとも言える。悪いところといえば、それは俺が欲しかったものすべてなことだ。
レズナーはプロジェクトの概要は明らかにしませんでした
Billboardのインタビューではまた音楽ストリーミングについての考えを述べています。
俺は音楽ストリーミングに賛成だ。正しいストリーミングサービスはすべての人の問題を解決出来ると思う。(中略)所有することは終わりに近づいている。誰もがクラウドに満足している。(中略)俺たちは正しいフォーミュラをまだ見つけていないだけだ。
噂ではアップルはBeats Musicを2015年をめどにiTunesに組み込みリリースすると言われています。その中では新機能の導入、月額料金の低額化、ブランドの変更がBeats Music再構築の可能性として挙げられています。アップルがブランド変更したBeats Musicと連携した新しい定額制音楽サービスを発表するのは、早ければ2015年のグラミー賞直前の2月になると噂されてます。
アップルは9月にU2と組んでiTunesユーザーにアルバムを無料配信する「音楽史上最大のアルバムリリース」を実施したこともあり、音楽ビジネスでのアーティストとのコラボレーションは今回が初めてではありません。アップルとU2は音楽形式の開発に関するプロジェクトが進んでいるともいわれているほど、最近のアップルはアーティストと協力した製品開発に注力しています
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これまで多くの音楽サービスや音楽ビジネスは、経営者や開発者が独自にサービスを作り、音楽の作り手であるアーティストやプロデューサーの意見や存在を無視する傾向が強くありましたが、アップルは今そのトレンドを変えようとしています。正式な発表はありませんが、Beats共同創業者のドクター・ドレーとジミー・アイオヴィン(Jimmy Iovine)はアップルの幹部就任が決まっていると言われ、アイオヴィンはティム・クックCEOのクリエイティブ・プロジェクトの特別アドバイザーに就任するとレポートされています。
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Trent Reznor’s Apple Special Project Is In “The World” Of Music Delivery (11/1 TechCrunch)
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