世界最大のEDMフェスティバル「Tomorrowland」がチケット情報とアーティスト第一弾を公開しました。
日程は7月24日〜26日の3日間、ベルギーで開催予定。
一般チケットの発売開始は2月7日5pm。日本時間は8日(日)1amです。海外から参戦したい人向けには、Tomorrowlandブランドのトラベル・パッケージも準備しています。
2014年のTomorrowlandは36万枚のチケットがわずか数時間以内でソールドアウトになりました。
http://www.tomorrowland.com/en/start-ticket-sale
意外過ぎるアーティストが参加
またアーティスト第一弾として、ベルギーで最も歴史のあるオーケストラの「ベルギー国立管弦楽団」が、「シンフォニー・オブ・ユニティ」としてプレイすることを、オーガナイザーのID&Tから発表されました
全く予想していなかったジャンルからの参戦となった「シンフォニー・オブ・ユニティ」はエレクトロニックとクラシックをミックスしたスタイルの演奏を26日にOpera Stageで披露する予定。派手なDJパフォーマンスとメカニカルなサウンドが溢れかえるEDMフェスに生楽器のオーケストラが参加することが、EDMコミュニティにどう受け止められるか、注目です。
Tomorrowlandは、EDMフェスティバルの中でも、多数のジャンルをミックスしたアーティスト・セレクションで知られ、今回のシンフォニー・オブ・ユニティともステージ上でEDMアーティストとのライブパフォーマンスが見られるかも。
何が斬新かを冷静に考えてみると、オーケストラがDJに混じってパフォーマーの一組として参加していることです。決して有名DJのバックバンド的な扱いではないのです。
これって日本だったらフジロックに新日本フィルがパフォーマーとして参加するような驚きと文化的な新しさがあります。
オーケストラはヨーロッパ音楽文化の伝承者として毎年のようにリサイタルを開き数百年前の音楽から現代の音楽まで幅広いレパートリーを演奏してきました。この国境や時代性を越えて聴かれてきたクラシックは、グローバルな拡がりを見せるEDMと、世界的な音楽の文脈では非常につながりの強いと考えても言い過ぎではないでしょう。
EDMフェスティバルの醍醐味は、「非日常的な音楽体験」を楽しめる場所と時間であることが知られています。世界的なEDMフェスティバルでクラシックが演奏されることは前代未聞な出来事で、EDMをオーケストラがフェスでライブ演奏することも過去に前例のないことです。予想ですが、通常のオーケストラ・ホールでの演奏とは真逆で、レーザーやスモーク、VJに爆音が鳴り響く、聴いたことのないオーケストラの演奏になるのではないでしょうか。
これまでもEDMのプロデューサーたちはジャンルに制限されることのない自由な音作りを実現させてきました。この演奏がベートーヴェンやモーツァルトなどクラシックの作曲家への再評価につながり、予想出来ないライブや音作りをするアーティストが生まれるキッカケになれば、ただ大音量で騒ぎ遊ぶレイブ以上に、音楽体験を深めるハブとしてのEDMの価値が高まるかと思うと、EDMを楽しむ理由の一つにジャンルをクロスオーバーする音楽性があるからなのかもしれません。
さて、どれくらいの速度で売れるのでしょうか…?
ソース
TOMORROWLAND ANNOUNCES UNEXPECTED FIRST ACT FOR 2015 (1/25 Mixmag)