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海外でスマホから音楽を聴いている人には朗報ですね。
グーグルは、無料で利用できる音楽サーヴィス「Google Play Music」のクラウド・ストレージ容量を大幅に拡大させ、最大5万曲まで曲をクラウドに保存してモバイルデバイスで再生可能にしました。

これまでGoogle Play Musicに保存できたのは最大2万曲でした。これでも十分なボリュームでしたが、今回のアップデートで、2倍位上の容量に拡大になったことになります。ユーザーはデスクトップに保存されている好きな楽曲をストレージにアップロードして、AndroidとiOSで利用できる「Google Play Music」アプリからストリーミング再生またはダウンロードすることが可能です。

5万曲分のクラウド・ストレージは、アップルが提供する有料の「iTunes Match」の制限である2万5,000曲の2倍の規模です。

アマゾンも「Amazon Music」サーヴィスでは、音楽ファン用にクラウドストレージを提供しています。ですが、こちらは無料で使える容量が250曲までとさらに小さくなります(有料会員は最大25万曲まで保存が可能)。

世界では「音楽ストリーミング」の勢力が徐々に拡大して、ダウンロードが伸び悩みつつあります。しかしこれまでダウンロードしてきた音楽ファイルの再生や、まだ音楽ストリーミングで配信されていないアーティストの楽曲を再生することもMP3とクラウドストレージなら可能です。例えばビートルズやテイラー・スウィフトの場合ですよね。全てのユーザーを全く新しいサーヴィスに移行させるのは至難の業ですが、誰でも使えるフォーマットを活用して徐々に移行させる手法はユーザーを一方的に置き去りにすることなく次のオプションを探すキッカケを作ってくれるので、これまでの音楽生活を簡単に捨てる必要も減りそうです。

グーグルは有料の定額制音楽ストリーミングサーヴィス「Google Play Music All Access」も月額9.99ドルで提供中で、SpotifyやRdioなどに勝負をかけています。

ただグーグルのどちらのサーヴィスもまだ日本では利用ができません。Google Play MusicとGoogle Play Music All Accessは世界57カ国からアクセスが可能ですが、未だに日本はこの中には含まれません。

ソース
Official Android Blog: Store your music online and listen everywhere (2/25 Android Official Blog)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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