3月は来ない!?
アップルは日本時間3月9日に新製品発表イベントを開催する予定だが、Beats MusicとiTunesを連携させた新しい定額制音楽ストリーミングサーヴィスは登場しないようです。その代わり、6月に開催が予定される開発者向けカンファレンス「WWDC」で発表される可能性が高まっています。
9to5macは音楽業界関係者の話として、アップルが最低でもベータヴァージョンの新型音楽サーヴィスをWWDCでデビューさせる計画を進めていると伝えています。
アップルは昨年ヘッドフォンビジネス「Beats by Dre」を運営するBeats Electronicsの買収と共に、定額制のオンデマンド型音楽ストリーミング「Beats Music」も買収しています。Beats Musicは専門家によってキュレーションされたプレイリスト、パーソナライズされた音楽のレコメンデーションなど、音楽好きな人にマッチしたコンテンツを見つけやすくする利便性を武器に、SpotifyやRdio、Deezerなどのサーヴィスと勝負するはずでした。
立ち上げから一年も経たずにアップルに買収されたBeats Musicは、iTunesと連携した新しい機能とブランドで生まれ変わり、2015年の早い段階でローンチされると言われていましたが、開発キーパーソンの離脱やiTunesとの連携がうまく進まず、ローンチに遅れが生じています。
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アップルは新しい音楽サーヴィスをWWDCで発表されるであろう最新のiOSアップグレード(iOS 8.4)に伴って、プリインストールされる「Music」アプリと連携してローンチする予定だそうです。またiOSだけでなくAndroid向けにも提供するために開発者を募集するという、これまで無かった戦略に取り組んでいます。