調査会社ニールセンは、アメリカで1月から3月に購入されたアナログLPの売上が、2013年の同時期と比較して53%増加していると発表しました。新作リリースのLPは前年同期比37%と好調。ですが、大幅な売上増加を後押ししているのは、カタログの売上が強かったことが挙げられます。
アナログLPの売上は年々増加して、610万枚の売上を見せた2013年から2014年は920万枚に到達、2009年から比べると260%もアップするほど、驚異的な人気を集めているアナログブームです。
2010年以降で最も人気のアルバムは、ビートルズで「Abby Road」がトップを飾っています。その他にはマムフォード・アンド・サンズ、ボン・イヴェール、ジャック・ホワイト、アークティック・モンキーズなどが続きます。
気付いた点と言えば、ロックミュージックが多いこと、現役アーティストが多いこと、インディーズレーベルで活動するアーティストが多いことでしょうか。アナログレコードと言えば、古い時代の産物のようなイメージがありますが、フェスでヘッドライナーを務めるほど人気のアーティストの新しい作品が多く好まれていることからも、アナログが現代の音楽ファンにちゃんとメディアとして認識されていると言えます。
最もアナログレコードは依然としてニッチな市場。全世界の音楽市場でも売上規模ではわずか2%と非常に小規模です。しかし継続的な成長速度は留まるところを知りません。アメリカでアナログレコードからの売上規模を見ると、2013年の2億1370万ドルから50%アップして3億2080万ドルが2014年は音楽産業に注ぎ込まれています。
イギリスでも同様にアナログレコード復活の流れが生まれています。2014年には売上枚数128万枚を記録。これは売上141万枚を記録した1995年以降20年ぶりの最高記録となっています。
それでも、毎年数万人規模の音楽ファンがアナログLPを買っているという事実は変わらず、それだけでも根強い人気といえます。特に現在アナログLPを買っているのは、35歳以下の音楽ファンが多いと言われています。このフォーマットが急速に彼らに支持されたこと考えると、どのフォーマットともカニバリゼーションが今のところは見られないアナログLPの将来は当分明るいと感じます。
ソース
U.S. Vinyl Album Sales Up by 53% in Q1 (4/17 Billboard)