世はまさにデジタル音楽の時代。殆どのスマホユーザーやネットユーザーが従来のようなCDではない方法で音楽コンテンツを楽しむことが当たり前になっています。
日本国内でも誰もが知っている世界的サービスが、音楽事業を強化しようと、新たな人材を探しています。
YouTubeが募集しているのは、日本オフィスの音楽パートナーシップの責任者(Head of Music Partnerships)。
概要によれば、「ライセンス交渉や契約、提携関係の管理、新たなパートナーシップの構築、新規ビジネスの開拓、課題解決、トレンド発掘の指標分析などによって、音楽パートナーとの戦略的関係を構築し維持すること」とのこと。
またTwitter Japanも音楽専門職を募集しています。
Twitter Japanが募集しているのは「音楽部門パートナーシップ・マネージャー」。この仕事では、「音楽環境を取り巻く1)ファン、2)アーティストやレーベルなどのビジネスパートナー、3)ストリーミングなどの音楽サービス、4)ライブ会場などプロモーターやイベント関係者との関係を発展させる」ことがゴールと、こちらもリレーション作りが大前提の職種。
Twitterの音楽の取り組みを少し紹介しますと、例えば昨年に自分が参加させていただいたGLAYのHisashiさんの公開インタビュー「Twitter対談」のコーディネート。アーティストの生の声をリアルタイムで届け、フォロワーとのインタラクションを喚起させるTwitter独自の企画を行っています。
Twitter x Music 事例 : Twitter 対談 | Twitter Blogs
実際にTwitterを見ると、アーティストがTwitterを使って個人の見解を述べたり、ファンとコミュニケーションを図ることは、すでに普通といえるほど浸透しているイメージがあります。今後は、どれだけファンとアーティストが垣根なく熱量を持ったまま、コミュニケーションを行えるか、そしてさらにその先の行動に繋げられるか、など音楽の聴き方や関わり方のヒントになりそうな可能性をTwitterは持っているように感じます。どんな工夫ができるのか、新しいTwitterの音楽担当者の方には、アイディアを聞いてみたいです。
音楽の世界で働くことは、レコード会社やマネージメントで仕事を得るだけとは限りません。音楽産業がデジタル化すれば、音楽だけではなくメディアやマーケティング、テクノロジー、ソーシャルメディアなど、音楽と接点となる企業やブランド全てが新しい音楽産業に必要なプレーヤーになります。特にYouTubeやTwitterなどのサービスは、これからのデジタルコンテンツ主体の音楽産業にとって、キープレーヤーとなるでしょう。新しい音楽ビジネスの在り方や、これからの音楽ファンとの関わり方に関心のある人は、これからもっとYouTubeやTwitterには増えてほしいと思っています。
cc image by Scott Beale via Flickr