定額制音楽ストリーミングサービスの最大手「Spotify」(スポティファイ)が、音楽ストリーミングの域を超える新機能を本日発表して、音楽業界やテクノロジー業界からの注目が俄然高まっています。
Spotifyは、音楽ストリーミングにより強力なディスカバリー機能を追加しただけでなく、動画やポッドキャスト、ラジオ番組、オリジナルコンテンツの配信も発表、さらにランニングに特化した機能も発表。何時でもどこでも音楽が聴けるサービスから、音楽を中心に一日中エンターテイメントが手の中で楽しめるプラットフォームに拡張する、その第一歩を踏み出しました。
音楽中心のSpotifyは変わらず
コンテンツは音楽が中心というコンセプトは変わらず。ですが、BBCやVice、Adult Swimなどメディアパートナー、さらにはTyler the CreatorやIcona Popなどアーティストたちがキュレーションしたオリジナルコンテンツも追加しました。従来から提供してきたアーティストがキュレーションしたプレイリストや独自のライブ音源「Spotify Session」、インタビュー、そして膨大な数の音楽カタログを合わせれば、Spotifyでの楽しみ方が音楽ファンにはさらに広がります。
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新機能はアプリをアップデートすれば米国、英国、ドイツ、スウェーデンで今日から利用が可能です。
そして今日の発表会では、いまだ日本でのサービス開始についての話はありませんでしたよ。
今日発表されたSpotifyの新機能を、アプリのスクリーンショットでまとめてみましたのでご覧ください。
Spotify Now
膨大なコンテンツを見つけやすく、触れやすくするためにSpotifyが新たに開発したのが、「Spotify Now」レコメンデーション機能です。
Nowは「早朝」や「夕方の帰宅時」など時間帯に最適な音楽をレコメンドしてくれる機能で、ユーザーの行動や視聴記録を学習して、よりパーソナル化したコンテンツを届けてくれます。
Spotify Running
ランニング好きにSpotifyとの連携がさらにスマートになります。Spotifyアプリはランナーのペースを認識、速度にマッチしたBPMの曲でプレイリストを自動で生成して流してくれます。
動画、オーディオショー、オリジナルコンテンツ
NBCやVice, BBC, コンデナスト、MTV、Adult Swim、TEDなど多様なメディアパートナーが今後はSpotifyにコンテンツを配信します。動画やポッドキャスト、ラジオ番組といったエンターテイメントがSpotifyとまだ知らないコンテンツのマッチングの幅を広げてくれます。
外出先で音楽を聴くだけだったSpotifyが、動画を配信することで、ユーザーとアプリ、デバイス、スクリーンとのインタラクションをこれまでとは全く違う体験に変えてくれます。
これまでの音楽ストリーミングサービスは、音楽のみを取り扱い、その中でレコメンデーションやプレイリストの機能で業界内で競争してきました。Spotifyの進化はコンテンツのアグリゲーションで、多種多様な音楽コンテンツを一つのプラットフォーム上で異なる消費方法に拡張させて、多様なユーザーの日常生活をより良くしようとする壮大なロードマップの第一歩です。
ソース
Spotify