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音楽サービスでのエクスクルーシブ・リリース(先行配信)が、音楽業界で議論を呼んでいます。これまでiTunesストアやAmazonなどが実施してきた独占配信を、定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify」や、ジェイ・Zが経営に関わる「Tidal」が積極的に行い、いかにサービスへの話題性を集めるかを競うことが、音楽産業を揺れ動かしています。そんな中で、最大手のアップルも6月に発表が噂される定額制の音楽ストリーミングサービスで、「独占配信」に価値を高めようとする動きを見せるかもしれません。

HitsDailyDoubleによれば、ラッパーのカニエ・ウェストの最新アルバムが、アップルの最新音楽ストリーミングサービスでデビューする可能性が出てきました。

カニエ・ウェストの最高傑作とまで言われる「Yeezus」以来となるアルバムは、「SWISH」とタイトル付けられていますが、以前は「So Help Me God」というタイトルで、今後も変わる可能性があると本人が言っています。これらのリリース遅れは、アルバムをアップルの独占配信にするための遅れではないかと噂されています。

カニエ・ウェストはジェイ・Zの「Tidal」に参加するアーティストの一人で、3月の発表会にも登場しました。しかし、業界関係者の話では、カニエはジェイ・Zが運営するマネジメント会社「ロック・ネイション」(Roc Nation)と袂を分かちあうと言われ、Tidalとの関係も希薄になるのではとも予想されています。

アップルは日本時間6月9日に開催される、開発者向けのイベント「WWDC」で、Beats Musicをベースにした定額制音楽ストリーミングサービスを発表すると噂が広まっています。

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ソース
HITS Daily Double : Rumor Mill
Rumor: Delayed Kanye West album could debut on Apple’s streaming music service(Appleinsider)
image Jason Persse via Flickr


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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