アップルが6月に発表すると噂の、定額制音楽ストリーミングサービスの海外展開がすでに動き出しているようです。アップルが狙っている国の一つは、ロシアかもしれません。
現地メディアVedomostiによれば、アップルはロシアの大手レーベル複数社とすでに交渉を始めて、アップルの音楽サービスを開始する国の一つとして狙っているそうです。
国際レコード産業連盟(IFPI)によれば、ロシアのストリーミング市場は2014年で214%と大きく成長して597万ドル(約73億円)に到達したと報告されています。
ロシアではすでにロシア発のYandex Music、Zvooqがサービスを開始している他、グーグルのGoogle Play MusicやオーストラリアのGuveraといった国際サービスが競争を繰り広げています。定額制音楽ストリーミングサービス最大手のSpotifyは、ロシアの下落するルーブルや新しいデータ保護法など変化する経済状況を危惧して、今年1月にサービスの開始を停止することを決めました。
アップルは日本時間6月9日に始まる開発者向けカンファレンス「WWDC」で、Beats Musicをベースにした定額制音楽ストリーミングサービスを発表すると噂されています。また昨年に開始した無料のラジオサービス「iTunes Radio」も海外展開を進めていると言われ、ロシアもサービス新規開拓の候補の一つに入るのかもしれません。
ソース
Apple Reportedly Planning an Early Russian Launch for Its Streaming Serivce(5/20 Billboard.biz)