新しいアルバムのリリース日を毎週金曜日に変更する、世界的な取り組みが、7月10日から45カ国で始まりました。
国際レコード産業連盟(IFPI)は、世界統一のアルバムリリース日の変更を、レーベルや音楽団体など各国の音楽業界と協議して進めてきました。45カ国にはアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアなどの国が含まれますが、日本を含むアジア諸国などの国は、変更を実施していません。ただし日本は邦楽アーティストのリリースが水曜日、洋楽アーティストのリリースは金曜日に変更になるようです。
「New Music Fridays」として呼ばれる新しいアルバムリリース日は、アルバムがリリースされる時間差を減らすことで違法ダウンロードを低減させる目的と、オンラインダウンロードが主流となっている世界の消費者にいち早く音楽を届けるニーズに答えるため、毎週金曜日深夜0:01に各市場で新譜がリリースされます。
これまでアルバムのリリース日は各国で違っていました。フランスやイギリスは月曜日、アメリカやカナダは火曜日、日本は水曜日、ドイツやオーストラリアは金曜日でした。
アメリカの公式音楽チャートを運営するBillboardは、いち早く金曜日のリリース日変更にチャートを対応させました。アルバム売上、シングル売上は、金曜日から木曜日までの売上がチャートの対象となり、月曜日から日曜日までの期間から変わります。またSpotifyなど音楽ストリーミングサービスに関連するデータも金曜から木曜日のストリーミング再生データ集計へと変更となり、関連するチャートに連結します。
またイギリスでもチャート番組をこれまでの日曜から金曜に変更し、それに伴い数値集計も変更することとなりました。
ソース
Billboard to Alter Chart Tracking Week for Global Release Date(Billboard)