アップルとファッションブランドのバーバリーはApple Musicで初めてのブランド・コラボレーションを発表しました。バーバリーはApple Music内に専用のブランド・チャンネルを開設して、ブランド向けに制作されたイギリス出身の若手アーティストによるオリジナル動画やライブコンテンツを配信していきます。
これまでも2社はiPhone 5sでファッションショーを撮影するなど実績を残しています。そしてバーバリーの元CEOアンジェラ・アーレンツ (Angela Ahrendts)が、アップルの小売・オンラインストア担当上級副社長に就任して以来、ファッションとテクノロジーでどのような連携が実現するのか、密かに期待されてきました。
バーバリーは2010年から音楽を通じたブランド・プログラム「Burberry Acoustic Program」を開始し、新人アーティストや若手アーティストをフィーチャーした独自のブランドコンテンツを100以上制作して公開する、音楽マーケティングを実施してきました。
バーバリーのApple Musicチャンネルでは、9月21日にロンドンで行われるBurberry Womenswearファッションショーで撮影される、イギリス人若手アーティストによるオリジナル動画を独占公開する予定です。このオリジナルビデオの他に、バーバリーがキュレーションしたブランドプレイリストやトラックをConnectを通じて配信していきます。
ブランドと定額制音楽ストリーミングサービスの関係は、過去にSpotifyがナイキやBMW、フォード、マイクロソフトなど世界的なブランドとプレイリストを活用した音楽マーケティングをこれまでに展開するなど、音楽配信サービスと企業やブランドの連携が深まっています。ジャックダニエルズとSpotifyとの音楽マーケティングでは、若者をターゲットにした施策として若手アーティストを取り上げ、独自に制作したオリジナル動画やライブセッションをSpotifyから配信する事例を作るなど、音楽配信以外にオリジナルビデオやインタラクティブ、ブランド・プレイリストを活用するケースがマーケティングの世界に増えています。Apple Musicとブランドのコラボレーションも「専用チャンネル」というアプローチを通じて、ファンとブランド、アーティストとのインタラクションが深められる新しい試みです。
ソース
Burberry Creates a Channel for Apple Music(The New York Times)
Burberry Becomes First Major Fashion Brand With an Apple Music Channel(Mac Rumors)