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世界最大のライブコンサートプロモーション会社、ライブ・ネイションが第3四半期(7-9月期)の決算を発表しました。ライブ・ネイションはチケット販売とライブイベントの広告事業が好調だったことから、売上高は前年同期比10.1%上昇して四半期では過去最高の28億ドルで、営業利益は9%上昇して1億6400万ドルと好調でした。

夏フェスや大型ツアーが続く3Qのライブ動員数は2400万人で前年同期比10%も増えています。2015年1-9月までの動員数が4800万人で、前年同期比で300万人も増加していることから、チケット販売、ライブ運営、広告売上によるライブビジネスを囲い込み大きな利益化へとつなげている成功例と言えます。

チケット販売からの売上は16%増加して4億4650万ドル。ライブ・ネイションが運営するチケット販売プラットフォームTicketmasterは特に最近は転売事業を強化していることを受けて、転売からの売上は22%アップしています。転売ビジネスにはTicketmasterの他にeBayやStubHubなどが参入しています。

フェスやツアーなどライブビジネスからの収益は前年同期比8.8%増加し21億ドル。

ライブ・ネイションが運営する大型フェス「ロラパルーザ」は33万人を動員し、大きく貢献しています。

スポンサーシップ・広告事業も17.1%と大きく増加し1億3420万ドルの売上を記録しました。特に昨年12月に運営権を獲得した「ボナルー・フェスティバル」など音楽フェスにおけるスポンサーシップの売上は40%成長して、売上増加の原動力となっています。この増加を受けて、ライブ・ネイションではさらなる専門部隊を設置し広告販売を強化していく見込みです。

アーティストのマネジメント事業を統括するArtist Nationは170万ドルの純損失を記録しています。

ソース
Live Nation Has Record Third Quarter on Festival, Ticketing Strength(Billboard.biz)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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