ワーナーミュージックは映画のスペシャルエフェクト制作で知られるDigital Domainとバーチャルリアリティ(VR)を使ったコンサート動画制作で契約を結びました。
二社のコラボレーションは、ワーナーミュージック台湾に所属する中国人シンガー、李荣浩の「An Ideal World」世界ツアーの北京ライブをVRで制作することから始まり、Digital DomainのVRやCG技術をワーナーミュージックのコンテンツに組み合わせた新しい映像体験を拡充していく予定です。
Digital Domain最高経営責任者のDaniel Seahは今回の提携を次のように語っています。
VRで見るコンサートは、生で見るコンサートよりも驚くべき体験が得られます。VR技術はどこにいても場所に制限されることなく、コンサートを生で体験しているような体験をいつでもどこでも提供してくれます。最前列に座るVIPやセレブと同じ視点から見ることもできますし、李荣浩の視点からコンサートをステージ上で愉しむこともできます。
私たちは、ワーナーミュージックの世界や中華圏に広がる豊富な音楽リソースと、私たちの技術を連携させ良質な音楽コンテンツを提供すること、そして中国VR市場を開拓するオリジナル・コンテンツの開発、さらに世界の音楽市場に可能性を探ることを楽しみにしています
VR音楽PVでは、これまでもビョークやRun the Jewels、The Weekend、ミューズといったアーティストがVRコンテンツを制作して配信してきました。
2016年に入って音楽業界のVR活用が活発化しています。
今年に入ってユニバーサルミュージックはiHeartMedia(アメリカで人気のネットラジオiHeartRadioの親会社)と提携して、iHeartRadioが運営する幾つかのコンサートをVR動画で体験できる「iHeartRadio VR Concert Series」を発表しています。また音楽フェスでは、「コーチェラ・フェスティバル」と「ロラパルーザ」が独自にVRコンテンツを制作、フェスの模様やステージ裏舞台の様子をVRライブストリーミングするなど、新たな試みにチャレンジしています。
ソース
Digital Domain Partners with Warner Music on VR Experience for Ronghao Li’s Beijing Concert(VRFocus)