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米国最大のラジオ型音楽ストリーミングサービス「Pandora」のCEOティム・ウェスターグレン(Tim Westergren)は、ユーザーが外出先でネット環境が無くてもサービスを利用できる「オフライン機能」を開発していることを明らかにしました。

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2000年創業のPandoraはユーザーの音楽の好みに合わせて自動で曲をレコメンドする音楽解析システム「Music Genome Project」をサービスのコアに置き、Pandoraユーザーにパーソナル化された楽曲を提供する、無料のパーソナライズド・ラジオとして米国トップの地位を維持してきました。

ですが、広告からの収入が中心のラジオ型定額制に対して、有料会員からの課金が中心の定額制音楽ストリーミングサービスが世界的に急速に成長しており、PandoraもSpotifyやApple Musicなどと競争が激しくなっているのが米国での現状です。

ティム・ウェスターグレンCEOは、旅行などでモバイル利用がPandoraユーザーのリスニング環境に影響を与えていると述べています。

これまでのPandoraユーザーはオンデマンドで聴けるSpotifyやApple Musicと異なり、自動で楽曲が再生される視聴オプションだったことから、オフライン視聴機能が導入されれば、どのような再生オプションが提供されるか、関心が高まります。ウェスターグレンCEOはオフライン機能がいつ実装されるかは明らかにしていません。

もしPandoraは現在、オンデマンドのサービスを導入することはできません。それはPandoraがSpotifyやアップルと異なる楽曲ライセンスでサービスを運用しているためで、オンデマンドサービスを実施するには、基本的にレコード会社などと直接ライセンス契約を結ばなければなりません。

Pandoraは昨年、倒産した定額制音楽ストリーミングの「Rdio」から資産を買収。これによって、ラジオ型から定額制サービスに移行する準備を進めていると噂されています。

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ソース
Pandora working on new offline service(Page Six)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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