アマゾンは、音声AIや音声認識技術を開発するスタートアップの投資支援プログラム「Alexaファンド」が、新たに3社への投資を行ったことを発表した。

今回Alexaファンドが投資するのは、Bamboo Learning、Endel、Aivaの3社。

Bamboo Learningは、音楽理論や算数を学ぶAlexaの音声スキルを開発する教育スタートアップで、声や音楽、ビジュアルを活用したインタラクティブなスキルを提供している。Bamboo LearningのスキルはAmazon Echoデバイスはもちろん、タッチスクリーンを搭載したEcho Show、Fire TVなどにも対応する。Bamboo LearningのCEOで共同創業者のイアン・フリード(Ian Freed)は起業以前、AmazonでEcho/Alexaビジネスの立ち上げや、製品ローンチを統括してきた実績を持つため、音声AI専門の起業家と言っても過言ではない。

Endelはベルリンに拠点を置く、環境別にカスタマイズしたサウンドを自動生成するアプリを提供するスタートアップ。睡眠やリラックス、集中力向上などニーズに応じた環境音を、時間帯や天気、心拍数、場所などを認識してパーソナライズするアルゴリズムを自社で開発した。音楽向けスタートアップを支援するアクセラレーションプログラム「Techstars Music」に選ばれるなど、音楽業界からも注目を集めている。

Aivaは音声AIで医療サポートを迅速に提供するヘルスケア・スタートアップで、患者や高齢者を適切な医療スタッフとつなぐモバイルアプリを開発した。Aivaは、Alexaファンドに加えて、グーグルが展開する音声AIスタートアップ向けの投資プログラム「グーグル・アシスタント・インベストメント」からも出資を受けている。Amazon EchoやGoogle Homeなどスマートスピーカーにユーザーが音声でリクエストを出せば、内容に応じた医療スタッフからの対応が得られるソリューションを提供し、すでにロサンゼルスのCedars-Sinai Medical Centerで実証実験が始まっている。

アマゾンはAlexaファンドを2015年に立ち上げ、音声技術を活用するスタートアップの支援をアーリーステージから行ってきた。支援してきたスタートアップはスマートデバイス開発から、Alexaスキルの開発、これまでにない音声認識技術や音声AIの開発など、多方面で音声に携わる企業が対象となっている。

投資規模は2億ドルで、米国だけでなく世界各地のスタートアップまで投資対象を広げている。

またアマゾンは、世界各地で多数のスタートアップ支援を行うアクセラレータープログラム「Techstars」と共同で、音声AIエコシステムに関連した新規事業の開発と育成を目指すアクセラレーター「Alexa アクセラレーター」を開催している。9社がこれまで同プログラムに参加して、投資家やテクノロジー企業の支援を受けている。

今回Alexaファンドが投資を決めた3社は、Alexaアクセラレーターのデモデイに参加することが決定している。

source:
Amazon’s Alexa Fund invests in three voice startups (TechCrunch)
Alexa Fund Invests in Three Early-Stage Voice Startups Showcasing New Alexa Capabilities (Alexa Blogs)
Alexaファンドの概要(Amazon Alexa | アレクサ)

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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