ソニーは、独自に展開する無制限音楽ストリーミングサービス「Music Unlimited powered by Qriocity」をプレイステーションポータブル(PSP)に4月14日から提供すると発表しました。PSPユーザーは700万曲以上のライブラリーから無線Wifiを介して直接音楽再生が行えるようになる。
同サービスはすでにソニー製PCおよびプレイステーション3では提供されており、ソニー製Android端末にもまもなく提供されるという。
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プレミアムプランを購入するユーザーは、音楽再生をコマーシャル無し、無制限早送り(巻き戻し)付きで楽しめる。サービスを利用するためにはMedia Goソフトウェアのインストール、PSPファームウェア バージョン6.37に更新する必要がある。
Music Unlimited powered by Qriocityは現在、米国、英国、カナダ、ヨーロッパ諸国で展開される。定額購読型サービスは月額3.99ドルのベーシックプランと9.99ドルのプレミアムプランで提供される。
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ソニーが展開するQriocityは、デジタルコンテンツ配信サービス。映像や音楽などクラウド上で管理されるコンテンツに、Braviaなどネットワーク対応TVやブルーレイプレーヤー、VAIO、PlayStation 3などからアクセスできる。
そして今回のPSPからの利用開始である。そこには幾つかの重要な点が見える。
[モバイル性]
PSPはポータブルな端末、従って屋外からサービス利用を可能にする。競合となるSpotifyはすでにiPhone、Android端末など複数のプラットフォームから利用可能である。屋内で固定の機材からアクセスするよりも、利便性が向上しサービスがより身近になる。
PSPはポータブルな端末、従って屋外からサービス利用を可能にする。競合となるSpotifyはすでにiPhone、Android端末など複数のプラットフォームから利用可能である。屋内で固定の機材からアクセスするよりも、利便性が向上しサービスがより身近になる。
[豊富なコンテンツ]
ソニーのサービスは、4大レコード会社やインディーレコード会社などが参加する700万曲という大きな音楽ライブラリーを管理している。ソニーミュージックの楽曲は優先的に利用できる。さらにiTunesからの撤退を検討するなどコンテンツ配信に関して強気の姿勢も見せている。ソニー独自の充実したコンテンツが入手できるという面では魅力的に感じる。
ソニーのサービスは、4大レコード会社やインディーレコード会社などが参加する700万曲という大きな音楽ライブラリーを管理している。ソニーミュージックの楽曲は優先的に利用できる。さらにiTunesからの撤退を検討するなどコンテンツ配信に関して強気の姿勢も見せている。ソニー独自の充実したコンテンツが入手できるという面では魅力的に感じる。
これらを考えると、面白いサービスだと感じるが、現状ではこのサービスは成功しないと個人的に結論付ける。
ソニー製品からでしかアクセスができないという点は、大きな欠点です。仮にPSPからのアクセスが可能になっても、見込みターゲットはPSPユーザーのみになる。iPhoneやAndroid携帯を利用するサービスの既存ユーザーや、iPodなどポータブルオーディオプレーヤー利用者には、ソニー製品を購入するという高いハードルに直面するので、サービス購入にはつながらない。
PSPを所有する人がVAIOも所有しているとは限らないし、Braviaを持っているとは限らない。端末に制限されずに音楽再生できることが、クラウド型コンテンツ配信における最大の魅力ではないか。
最後に、ソニーは日本向けにサイトに情報を掲載するなどして、少しでもサービスを盛り上げる努力をした方がよさそう。日本で提供していないい上に、期待値も感じられない。その点でもSpotifyやWe7など競合する音楽ストリーミングサービスには大きく遅れを取っている。カスタマーリレーションは大事ですよ!http://www.qriocity.com/jp
みなさんはどう思いますか?
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