音楽ストリーミングサービスのRdioは、 ヨーロッパで初めてドイツでサービスを開始し、さらにオーストラリアでも開始しました。米国、カナダ、ブラジルを加えた5カ国に拡大し国際展開を強化してきました。
image via Mashable
日本であまり話題にならないので、サービスを簡単にご紹介。Rdioは2010年にローンチした比較的新しい音楽サービスで、サンフランシスコに拠点を構えます。SkypeやP2PサービスKaZaaの設立者Niklas Zennstrom氏とJanus Friis氏が創設したサービスです。
Niklas Zennstrom at Le Web 11 image via Flickr LeWEB11
Rdio Facebookページ http://www.facebook.com/rdio
Rdio Twitter (@rdio) https://twitter.com/#!/rdio/
Rdioは、1200万曲以上の楽曲カタログをデスクトップアプリやブラウザ、iOS, Android, BlackBery, Windows Phoneのモバイル機器でストリーミング再生することが出来ます。
image via The Verge
Rdioは広告・クレジットカード登録がない聴き放題だけど制限がかかるフリープラン(米国オンリー)、ブラウザまたはアプリが利用できる『Rdio Web』(月額4.99ドル)と、モバイルアクセスが付く『Rdio Unlimited』(月額9.99ドル)のプラン3種類を展開します。今回発表となったドイツでは、「Rdio Unlimited」の7日間フリートライアルにサインアップができ、価格はRdio Webが4.99ユーロ、Rdio Unlimitedが9.99ユーロになるとのこと。
全く関係ありませんが、個人的にはSkypeのエンジニアさんや経営者達は, PayPalマフィアのように「Skypeマフィア」となって今後どんどん業界で活躍していくかもと勝手に予測。。。
image via TechCrunch
RdioはFacebookが9/23のf8で発表した連携強化で合意した音楽サービスの1社であり、ユーザーが聴いた曲がFacebookのティッカーやタイムラインで共有できます。これにより、友人と一緒に聴いたり新しい音楽を見つけたり、Facebookのつながりをきっかけに音楽体験の機会を増やしています。ただ、Facebookの発表では「(f8以降)登録ユーザー数が30倍増加」とありましたが、AppDataのデータによれば、月間アクティブユーザーが60,000人を突破するくらいで、あまりFacebook連携のメリットは見られず競合のSpotifyにははるかに及びません。
差別化
比較されることが多いクラウド型音楽サービスの分野において、Rdioがユーザーに支持される理由の一つに、洗練された使いやすいインターフェースデザインがあります。
また画面上でアルバムカバーが表示されるだけでなく、Facebook連携による友人の音楽共有や、Rdio独自のレコメンデーション/音楽発掘機能によりヘビーローテーションする曲が表示されるなど、ソーシャル機能を組み合わせた新しいコンテンツ開拓を実現しています。友人やユーザーが何を聞いたかを見ながら、簡単に音楽発掘を行いユーザー同士で共有して共鳴することが簡単に行えることが高く評価されます。
独自の音楽発掘機能によりヘビーローテーションが表示されたりもする image via nerdology
デスクトップアプリに加え、ブラウザからもアクセス可能なので、アプリオンリーのSpotifyと違いDLが必要なくなります。APIが利用可能なので、アプリケーションを作成してサイト外でも音楽を体験できる場面がつくれます。
また、米チェーン店のTargetでギフトカードを販売したり、家族(グループ)割り割引料金プランを導入するなど、人のつながりやリアルの場でのインタラクションを通じて音楽を楽しみたいユーザーを支援しているように思えます。
image via Ars Technica
またRdioは電子書籍サービスのKoboと提携し、発表されたタブレットKobo Voxにプリインストールしたアプリ経由で音楽を視聴できる契約を締結しました。Koboといえば、11月に楽天が買収した会社。もしかしたらRdioと楽天???楽天が音楽サービスに進出する???デジタルコンテンツ販売に注力するのであれば、音楽コンテンツは広いユーザー層に届けることができる魅力あるコンテンツであることに間違いないと思います
image via Rakuten
デバイス以外にも通信キャリアとパートナー契約することで、(アプリDLや課金プロセス等削除できるので)デバイスとサービス間の連携がスムーズになり、テクノロジーに興味のない消費者層も(マーケティング次第で)使いたいと感じてもらうことができれば、生活の中で音楽への選択肢が広がる可能性があると感じました。
ご参考までに関連記事です。興味のある方は是非。
ソース