ソニーは、同社が提供する聴き放題の定額制音楽ストリーミングサービス「Music Unlimited」をiOSデバイスで展開することを、開催中のCESで行われたメディア向け説明会で明らかにしました。
ソニー・エンターテイメント・ネットワーク社長のTim Schaaff氏は、同社が今四半期中にiPhoneおよびiPad向けの無料アプリを配信開始すると述べました。Music Unlimitedアプリは、ソニーのネット未接続状態でも再生可能なオフラインキャッシュ機能が搭載されるとのこと(プレミアムプラン会員のみ)。
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2010年12月にローンチしたSony Music Unlimitedは、現在13カ国(米国、英国、ドイツ、オーストラリア、フランス、アイルランド、イタリア、ニュージーランド、スペイン、新たにデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)で提供される音楽サービスで、ユーザーは1500万曲の楽曲カタログからブラビアTVやブルーレイプレーヤー、PS3/PSP、Vaio、アンドロイド携帯などでストリーミング再生することが可能です。Shaaff氏によれば、同サービスのアクティブユーザー数100万人以上だそうです。
去年のCESから
説明会でShaaff氏はサービスのiOSデバイスへの提供について、ソニー製品以外でソニーのサービスを使ってもらうことで、将来的にソニーのお客様になってもらいたいという考えを述べています。
この動き、また一つ、ただの音楽サービスが新市場に進出したけれど、難しいなという印象です。ただソニーユーザー間でどれだけもりあがっているのか、知りたいところです。もし同サービスが他社のようなFacebook連携やソーシャルグラフを活用した共有機能を強化するのか?既に対応済みなら、話題になると思いますが…。
エコシステムを構築するほど、市場の大きなプレーヤーになるとはあまり考えられません。なぜならソニーのサービスでは自社製品・サービス同士の差別化、そしてSpotifyやRdio等すでにモバイル分野に進出している他社との差別化が難しいと感じるからです。
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それから、いつも海外の音楽サービスのレビューをまとめてくれる、@anno69 さんのブログに書かれていた記事が悪い意味で非常に印象的で、他社とは劣るサービス内容というイメージが自分の中にはあります。
また料金プランも残念です。Music Unlimitedは30日の無料トライアルが存在しますが、料金プランが2種類しかなく、しかも両方とも有料です。ベーシックプランは月額$3.99で(地域によっては利用できる楽曲が異なります)、無制限のオンデマンド再生やプレイリスト作成が可能なプレミアムプランは月額$9.99です。無料プランがあれば、競争性を少なくとも開始時だけでも見せられたのでは?
本当に気になるのは、日本でのサービス開始!日本の会社であるソニーが日本そしてアジアでサービスを展開していないのは、ライセンス契約など事情が絡んできているからでしょうか?もし詳細をご存知の方がいれば、ぜひ教えてください。
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