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週末開催されたサマーソニックを始めとする大型夏フェスが今年も日本各地で開催されました。夏フェスでもっとも盛り上がる時、それはライブをリアルタイムで体験している時でしたが、SNSの普及によって夏フェス好きはイベント当日だけではなく、フェス後日もライブ体験で高まった熱い思いを持続させて誰かと共有したいという思いが強くなるのではないでしょうか。そのような音楽ファンのために、音楽好きから支持の高いオーディオ機器メーカーのオーディオテクニカが、夏フェス好きのための特設サイト「Summer Sonic 2012 Social Board」を開設しています。

audio-technica presents Social Board: http://ss2012.atj.cm/ 

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image via BARKS

そもそも、なぜオーディオテクニカがソーシャルなフェス好き向けのサイトを作るのだろうか。オーディオテクニカはSummer Sonicでステージ上のマイクロフォンを提供し過去11年に渡りサポートしてきました。参加者が耳にする音楽は彼らの機材を伝わってくる音。ある意味オーディオテクニカは、ミュージシャンと音楽ファンをつなく存在であるといっても過言ではないでしょう。

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そういう背景(?)から出来たSocial Boardは、夏フェス好きな音楽ファンが思いを投稿できるソーシャルなメッセージボード。素晴らしいライブや友達との思い出、見逃してしまったステージなど音楽フェスで感じる思いは千差万別。同じ場所と時間の中を体験した人同士であれば、より共感する度合いも高まり親近感が湧きやすくなります。

投稿方法は画面左側の「投稿する」をクリック。FacebookかTwitterアカウントでログインできる
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キャンペーンも開催中。投稿した人の中から抽選で100名にカラバリが印象的なイヤホン「ATH-CKL202」が当たる。投稿期間は8月18日から10月1日まで。

投稿する際にテーマが選べる。例えばアーティストに関する投稿、ステージに関する投稿など。タグ付けの機能と思っていただけると分かり易い。
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テーマ別に投稿されたメッセージは、トップページでテーマを選択すると、その内容だけがフィルタして閲覧できる。例えば、自分の好きなアーティストをフォローしている人を見つけることが出来る。
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夏フェスの楽しみ方や動機は人によって違う。その自分なりの楽しみ方をSocial Boardはカテゴリー分けしてくれるので、投稿や検索を楽にしてくれている。
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投稿はソーシャルメディアへも反映が可能。Twitterならハッシュタグ「#SSSB2012」で投稿をフォローすることも出来る。
夏フェス後には、ライブでの感動や思い出、意外な出会いなど、非日常な時間と場所から生まれた様々な体験が無数に存在します。その体験をイベント後も語り仲間と共有したい人達にとって、大切な要素が二つあると思います。それは共有する「テーマ」と「場所」です。

サイトを訪れる人は音楽フェスの常連かもしれないし、初参加者かもしれない。またコミュニケーションへの積極性も異なる。そんななかに「夏フェスについて語ってください」と投げかけても、おそらく統一性の無い投稿ばかりで埋まり、ユーザー間の共感は生まれにくい。いかにテーマに沿ったコンテンツを手軽に表現できるかが参加のハードルを低減すると思いました。例えばSocial Boardの場合、アーティストやステージなどのカテゴリーを選ぶことができ、投稿者は楽にフェスの感想を表現することが可能になります。

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表現する場所はFacebookやTwitterを選んでも構わないでしょう。ですが、フォローしている友人知人にとって夏フェスに関する投稿は、関係性の薄いものだったりすると、投稿者はつながりを感じる可能性は低くなり、上昇してきた熱度は下がりかねません。

Social Boardの特性は音楽好き、フェス参加者が集まる場所。同じ嗜好で集まるユーザーが手軽に参加できるオンライン上のコミュニティサイトと捉えることができます。またテキスト投稿の方法を選択したことも、面白いと思いました。ライブといえば写真かもしれませんが、夏フェス全体を考慮するなら演奏以外にも生まれる色々な物語 (準備や天気、帰りの電車なども含め)を表現するなら、写真以外も必要かもしれない。

写真にすると、撮影を逃した人は参加が不可能になるというデメリットも考えられます。ですので、テキスト投稿を選んだ点で、ユーザーの参加や発言するハードルが低くなったと感じます。

コンテンツのテーマと場所という二つの要素をどのように設定することは、サイトを提供するブランドのコミュニティマネージャーとしての力量なのではないかと、ふと思いました。

どのようなファン層に何についてコミュニケーションしてほしいのか、その設定次第で、参加者同士が共感でき、お互いを巻き込めるコンテンツを発信できるようになると思いました。Sound Boardは夏フェス参加者を対象に熱い思いを共有してもらうことで、フェスというリアルな時間と場所の体験をオンラインで立体的に広げていきます。

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今後ソーシャルメディアの一般化が進みオンラインでの表現の幅は広がり自由になっていくと思います。その中で重要なのは、簡単に参加ができお互いにつながるということ。リアルな体験に基づいた音楽の思いが発信できるコミュニティサイトが日本の音楽イベント向けに増えていってくれることを期待しています。

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オーディオテクニカの情報はこちらのサイト / ソーシャルメディアから入手できる

Twitter: @audiotechnicajp

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ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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