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SongMatchは店舗や日常に流れている音楽を、スマートフォンに聴かせるだけで楽曲名を検索してくれる無料アプリケーション。知らない曲や気になるアーティストがしりたいその場で、スマートフォンを音に向かってかざすだけで簡単に情報を見け出すことが可能になります (Shazamと一緒じゃないかと言われそう)。

アプリケーションで検索した音楽は、Rhapsodyの有料会員ならフル視聴が可能になります。これが他には無いこのアプリ最大の魅力です。有料会員以外はサンプル視聴や、検索結果のシェアなど基本的な機能で楽しむことができます。それから、このアプリケーションは広告がありません。Rhapsody的にはこのフル視聴を目当てに有料会員へ移る導線として、アプリケーションを利用するようです。つまり、無料のモバイルアプリで興味を持ったユーザーをRhapsodyの有料会員へと誘導する戦略ですねー

SongMatchユーザーは、アプリを立ち上げ画面上のボタンをクリックした時、Android版Rhapsodyをすでにスマートフォンにインストールしている有料会員であれば、Rhapsodyを開いて曲を再生することもダウンロードすることもできます。有料会員でない一般ユーザーもRhapsodyのフリートライアルの登録ができるような仕組みになっています。
SongMatchは、音楽データ解析サービスの「Gracenote」が提供するデジタル音響指紋技術を活用しており、約1億3000万の楽曲データにアクセスします。
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Rhapsodyのアプローチで、音楽サービス的にもビジネス的にも興味深いのは2点あります。Spotifyに勝てないと分かった(と僕は考える)Rhapsodyが選択した別の可能性は、今後も別会社や後発企業が採用してくるでしょうね。

1) 本事業以外の分野でアプリケーションを開発する
2) 他社企業と連携する (Gracenoteなど)

2001年に開始したRhapsodyも2011年末にようやく有料会員が100万人に到達するほど、成長速度がスローです。加えてSpotifyやRdioなど後発のサービスの勢いが増しているので、会員獲得へのアプローチを変える必要があるようです。
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音楽サービスによる一般消費者向きのアプリケーション開発が増えた結果、他社サービスとの連携が拡大したり、音楽サービスへの注目も増え音楽の日常化が促進してくれればいいですね。
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ソース
Rhapsody intros SongMatch for Android, helps you discover tunes with a simple tap (12/5 Engadget)

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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