調査会社ニールセンの音楽データ集計サービスSoundScan Canadaによれば、2012年度のカナダ音楽市場はデジタル音楽が大きく伸びた一方、フィジカルのCD売上は引き続き減少している傾向にあることがわかりました。
カナダでは2012年にデジタルアルバムが1050万枚ダウンロードされ、昨年比26%の増加となりました。この数字はアルバム販売総数では34%となり2011年の26%からまた拡大しています。
一方で、フィジカルのアルバム売上は昨年比12%減の2060万枚に下がりました。フィジカル・デジタルを合わせた昨年のアルバム販売枚数は全体で昨年の3190万枚から2%減少し3130万枚になりました。
またCDストア (実店舗)でのアルバム販売は36%で、2011年の42%から減少しています。
最も売れたアルバムはアデルの「21」で45万枚となり、地元カナダのジャスティン・ビーバーやセリーヌ・ディオンらを上回る人気を示しています。
2012年最も売れたアルバム
- アデル「21」:450000
- テイラー・スウィフト「Red」:240000
- ワン・ダイレクション「Up All Night」:234000
- マムフォード・アンド・サンズ「Babel」:212000
- セリーヌ・ディオン「Sans Attendre」:209000
- ワン・ダイレクション「Take Me Home」:184000
- ジャスティン・ビーバー「Believe」:179000
- VA「Star Academie 2012」:156000
- ロッド・スチュワート「Merry Christmas Baby」:135000
- レナード・コーエン「Old Ideas」:132000
最も売れたデジタルアルバム
- マムフォード・アンド・サンズ「Babel」:100000
- アデル「21」:96000
- ワン・ダイレクション「Up All Night」:68000
- タイラー・スウィフト「Red」:65000
- Of Monsters & Men「My Head Is An Animal」:57000
デジタルダウンロードは初めて1億曲を突破し1億1430万曲となり、こちらも昨年比21%の伸びを記録しました。
最もダウンロードされたトラックは、ゴティエの「Somebody That I Used To Know」で、次にカーリー・レイ・ジェプセンの「Call Me Maybe」、Fun.の「We Are Young」、PSYの「Gangnam Style」となりました。
人口がわずか3400万人弱のカナダ人はシングルを1億回以上もダウンロードしています。反対に世界第2位の音楽市場である日本では、昨年1月から9月にデジタルトラックはわずか4985万回しかダウンロードされていません。二桁の成長を遂げたデジタルダウンロードは日本と比べて小規模な音楽市場としては驚異的な数字です。
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ソース
Adele, Carly Rae Jepsen, Celine Dion Rule Nielsen/Billboard 2012 Canadian Music Industry Report(1/14 Huffington Post)