P2Pファイル共有サービスの『ナップスター (Napster)』のドキュメンタリー映画『Downloaded』が、今年の音楽とインタラクティブの祭典「SXSW 2013」でプレミア上映されることが決定しました。

3月10日 (現地時間)にワールドプレミアが開催され、12日には監督のアレックス・ウィンター (Alex Winter)と、ナップスター共同創業者のショーン・ファニング (Shawn Fanning)とショーン・パーカー (Sean Parker)によるパネルディスカッションがThe Long Centerで、14日には3人が音楽ビジネスについて語るセッション「Digital Revolution」がAustin Convention Centerで開催されます。

Downloadedは1990年代終わりに大学生だったファニングが開発したナップスターがどのようにして作られ、音楽業界や法律、消費者のデジタル音楽に影響を与え、そして消えていったのかを、関係者への取材と当時のクリップを交えて追った、初めてのドキュメンタリー映画です。

日本では有料サービスとして知られているナップスターですが、米国で始まった当時は完全無料の使い放題ができ、さらに検索機能やチャット機能などコンテンツを見つけやすくすることや共通の趣味嗜好の人間とコミュニケーションを取りながら音楽を楽しめるという、現在のソーシャルネットワークに近いシステムでした。音楽ビジネスに携わる方だけでなく、一般向けの製品・サービスをつくる方にとっても当時のナップスターの在り方は今の時代にも通じる可能性を感じていただけるのではないかと、思います。

昨年のSXSWでのパーカーとファニング

image via Billboard

今年のSXSWへ参加される方はぜひこちらの映画をご覧になってはいかがでしょうか？