YouTubeは今後も魅力的な音楽動画を配信し続けることができるのでしょうか?

米国テックメディアAllThingsDによれば、GoogleはYouTubeのライバルでもありコンテンツパートナーでもある世界最大の音楽動画サイト『VEVO』に投資すると伝えています。ガーディアンによれば、GoogleはVEVOに約5000万ドルを投資し株式10%近くを取得すると伝えています。

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GoogleとVEVOはまだ話し合いの段階にあり、投資以外にも両社の音楽動画配信に関する契約の更新も契約には含まれるとのことです。

この投資が持つ重要性はVEVOにとって計り知れないでしょう。皆さんが普段YouTubeで見ているレディーガガジャスティン・ビーバーワン・ダイレクションなどの動画は全てVEVO経由の動画なのです。もしVEVOとYouTube間で配信が止まることとなれば、好きな音楽動画やシェアする動画コンテンツの多くがYouTubeから無くなることや、動画視聴の有料化の可能性を意味します。

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image via CNET

VEVOは、2009年にユニバーサルミュージックとソニー・ミュージックと投資家によって創設された音楽動画サイトで、YouTubeと動画配信で3年契約を締結して開始しました。大手レコード会社のうちユニバーサルミュージック、ソニー・ミュージック、EMIは所属アーティストの動画をVEVO経由でYouTubeに配信しています。VEVOと契約をしていないワーナーミュージックは独自のチャンネル(「The Warner Sound」)で動画をYouTubeに配信しています。VEVOは近年海外進出を積極的に進めており、現在米国のほかに、カナダ、フランス、英国、イタリア、スペイン、ブラジルを含む10ヶ国で視聴が可能になっています。

VEVOの3年契約は2012年12月に切れたため、現在は契約延長をGoogleと協議しているところです。詳細はこちらのブログを御覧ください。

契約が完了すればVEVOは音楽動画をYouTubeで配信し続けることができ、一方でYouTubeは再生回数の多くを稼いでいる大手レコード会社に所属する人気アーティストの動画をサイト上に残せることになるため、動画からの広告収入へとつながります。
調査会社ComScoreの最新データによれば、2012年12月にVEVOは月間ユニークビューワー数5200万人、動画再生は5億9200以上、平均視聴時間は39.3分に上り、動画再生と視聴時間はFacebookを上回っています。

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YouTube内に配信するコンテンツパートナーにおいても、VEVOの存在は他社を寄せ付けず、12月の月間ユニークビューワー数は5000万人以上、動画再生も5億6400以上と圧倒的な数字を残しています。
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またGoogleにとって今後も伸びるであろうモバイルでの動画視聴においても最大の魅力+収益源となるコンテンツの充実という点からも、VEVOの音楽動画は無視出来ない存在です。VEVOは既にモバイルの優位性を理解しているため、モバイル・アプリやXboxなどでの動画視聴を強化し始めています。
投資が完了すればGoogleがYouTubeのコンテンツパートナーに投資をするのは2度目になります。5月にGoogleはゲーマー向け動画ネットワークのMachinimaに投資をしています。

動画といえばYouTube,音楽動画といえばVEVOと世界ではブランドが確立している今、今後長期でどのパートナーと組むかがリスナーにとって音楽の楽しみ方を大きく左右してしそうですね。

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ソース

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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