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Amazonは、iPhoneとiPod Touch専用のモバイル音楽ストアを開設しました。
といっても新しいサービスではなく、MP3ストアのウェブ版になります。これまでAmazonのMP3ストアは、iPhoneなどのモバイルブラウザでは、通常のウェブサイトが表示されるため、非常に使いづらいデザインでした。新しいMP3ストアは、iPhone/iPod TouchのSafariブラウザ用にデザインが刷新され、2200万曲以上のAmazonのカタログから好きな音楽をモバイル端末上で簡単に閲覧し購入ができます。アプリをインストールする必要もありません。現在はアメリカのみの公開になっていますが、将来的には日本での利用にも導入されるでしょう。
Amazonの新しいモバイルMP3音楽ストアには、iPhoneのSafariブラウザに最適化され、パーソナライズされたレコメンデーションや売り上げランキングなどが表示されます。iTunes Storeにはないお得なセールもモバイルで利用者に届けることができるようになりました。
Amazonの新しいモバイル音楽ストアでは、パーソナライズされたレコメンデーションや特別セール(アルバム5ドル、トラック0.69セント)などAmazon独自の機能も表示してくれます。
この音楽ストアで購入した楽曲は、自動的に購入者のAmazon Cloud Playerアカウントに保存され、iPhoneやiPad、kindle Fire、Androidスマートフォンのアプリからストリーミング再生する事が可能になります。
Amazonにとっては、MP3ストア利用の増加が見込めるだけでなく、iPhone/iPod Touch向けにローンチしたAmazon Cloud Playerアプリも有効活用することができます。また最大のメリットは、アップルへ支払うアプリでの売上30%の縛りを回避できることでしょう。先日発表したAutoRipと合わせて最近のAmazonはアップルがサービスを提供しきれていない音楽顧客層を攻めている気がします。
利用者にとっては、モバイルで購入したコンテンツがデバイスで直ぐに利用できる点では嬉しい連携です。サービスとデバイスがシームレスに連動する流れは、モバイルでのデジタル音楽では今後重要になって行くと思います。
Amazonの取り組みは音楽販売においても学びになると思います。例えどんなに優れたウェブサイトを構築し音楽を販売し始めても、ファンがパソコンユーザーではなくモバイルユーザー中心だったら、買いたい人に音楽を届けることはできません。また優れたモバイルサイトでも、新しい登録やダウンロードを求めたりしても、ユーザーには苦になるだけで離脱してしまうでしょう。新しいサービスやデバイスも重要ですが、どのデバイスを使っているのかを考慮した上でデジタルを活用した販売やプロモーションを行ってもらうことが利用する側にとっては嬉しい限りです。
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ソース
Amazon looks to reduce Apple’s hold on music sales with launch of MP3 web store for iPhone and iPod touch (1/17 TheNextWeb)