海外の音楽サービスは、すでに一歩先を走っているようです。
フランス発の定額制聴き放題の音楽ストリーミングサービス「Deezer」が、サムスン、LG、東芝とスマートTVでパートナー契約を締結し、テレビ上からDeezerの2000万曲以上を楽しむことが出来るようになります。
DeezerのスマートTVバージョンはテレビ用にUIも最適化されて、会員別にパーソナライズド化されたアカウントにテレビからアクセスができます。有料会員は楽曲やプレイリストを含むコンテンツに無制限でアクセスができます。一方、無料会員は30秒のオーディオクリップが視聴出来るほか、アーティスト・ラジオを制限なく楽しむことが可能になります。
こちらはDeezerとLGのテレビのプロモ動画
Deezerによれば、世界180ヶ国に展開する同社のサービスは300万人の有料会員を抱え、ユーザーは毎月平均60時間の音楽を視聴しているとのこと。
Deezerと競合するSpotifyは、Deezerと比べサービス規模が20ヶ国に限られますが、米国ではすでに大きくリードしており、テレビ分野でもサムスンとTiVoと配信で契約しています。
音楽ストリーミングサービスにとって、スマートTVやデジタル家電などリビングへの進出は、アーリーアダプターやPCがメインだったユーザー層からより一般のカジュアルなリスナーへ音楽サービスを訴求できる大きなビジネス機会です。一方ハードウェアメーカーにとっても、スマートTVに最も重要なコンテンツを音楽サービス側との連携で補完できるというメリットがあります。さらにユーザーにとっても、PCやスマホだけでなくテレビでも自分のアカウントに記録した音楽が聴けるようになると、場所を選ばず好きな音楽をいつでも聴ける環境ができあがるという、メリットが生まれます。
音楽サービス、ハードウェアメーカー、ユーザーがお互いにメリットを生かせるエコシステムをベースにして、今後さらに音楽サービスの一般ユーザーへの普及が拡大すると予想しています。
Deezerは、サムスンの2011年以降のスマートTV、LGの2011年以降のスマートTV、東芝の2011年以降のスマートTVおよび2013年に生産されるスマートTVで利用が可能になります。
サムスンのテレビはヨーロッパ、LGのテレビは世界各国、東芝の2011年モデルはヨーロッパ、中東・アフリカ、アジア太平洋地域、2013年モデルは世界各国からアクセスが可能です。
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