欧米で人気を集める定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify」が、全世界の有料会員数が600万人を突破しました。Spotifyの共同創業者でCEOのダニエル・エク(Daniel Ek)がSXSWで発表しました。

Spotifyは12月からわずか3ヶ月で有料会員100万ユーザーを獲得しました。この成長速度は驚異的で、Spotifyそして定額制音楽サービスの人気と勢いを感じます。Spotifyはこれまで総会員数2400万人を獲得しています。Spotifyはヨーロッパ20カ国以上、そして2011年7月からは米国でサービスを開始しました。今後は南米とアジアでのサービス提供が期待されています。

image via CNET

 

最も興味深い部分は、フリーミアム・モデルを採用し無料でも利用ができるSpotifyにお金を払って有料会員になるユーザーがこれだけ多く存在することです。このことからも改めてデジタル音楽の普及と、所有ではなくアクセスする音楽消費の変化に消費者の意識が移っていることが伺えます。
一方で、Spotifyの成長は同社にとってコストの増加につながります。ユーザー数が伸びるほどロイヤリティ料・ライセンス料支払いやインフラコストが上昇するからです。Spotifyの2013年の売上は10億ドルに伸びる可能性があると業界関係者の一人は推測しています。
image via CNET

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
取材、記事執筆、リサーチ、音楽ビジネスやストリーミング、海外PRに関するコンサルティングのご相談は、お問い合わせからご連絡を宜しくお願い致します。

  • プロフィール
  • お問い合わせ