Skype創業者が立ち上げた、米国に拠点を置く音楽ストリーミングサービス「Rdio」が、新たに動画配信サービス「Vdio」をローンチしました。
サービスは当初米国と英国のプレミアム会員(有料会員)のみで、ウェブプレーヤーとiPadアプリで同時に公開。さらに無料会員には25ドル分のクレジットも提供されます。また今後60日以内にサービス登録したユーザーにも同様の特典が提供されます。
動画サービス「Vdio」は、噂されていたサブスクリプション型サービスではなく、iTunesやAmazon Videoのような一コンテンツごとに課金する動画購入・レンタルサービスです。VdioはRdioプラットフォーム上で構築されており、またRdioがモバイル分野に継続して注力してきたことから、今後iOS、Androidアプリのローンチが期待できます。
Rdioプレミアム会員は、登録済みのRdioアカウントで好きな映画やTV番組を購入・レンタルができ、Rdioを支払うカードで決済が出来ます。
販売価格は、購入する場合は14.99ドル、レンタルの場合テレビ番組1シーズンが15ー50ドルとiTunesらと同じ価格帯になっています。
提供するコンテンツも大手映画スタジオの作品や人気テレビ番組など、内容も充実しています。
Vdioには、好きな映画をLikeできる機能や、「Sets」と呼ぶリストに、好きな映画や後で見たい作品を追加して、友人知人とシェアできる独自のプレイリスト機能が搭載されています。
独自に作成したSetsは、他のVdioユーザーに公開することもできますし、フォローする友人のみのクローズドに設定することも可能です。
Vdioのチャレンジとしては、Rdioとの連携 (有料会員向け、支払いの手軽さ)やソーシャルへの取り組みが、競争の激しい動画配信市場で人気を集められるかではないでしょうか?
iTunesやAmazonや、定額制のNetflixやHuluなど、それぞれ特色も機能も多様化する企業とどのように差別化するのか、どの企業と組むのかは気になります。最終的には、「これを使いたい」と思ってもらえる優位性でしたり、ベネフィットをどれだけ消費者に伝えられるか、かが最も重要になるかと思います。
素晴らしいデザインと、Rdioで採用する「友人が視聴するコンテンツ情報をシェアする」アプローチをテレビや映画の分野に導入したこと、サブスクリプション型モデルではなくペイ・パー・プレイ型モデルで始めたことは、大きな特徴になる可能性があります。
ソース
Rdio launches Vdio social movie and TV service with an iPad app coming later today and $25 credit for Rdio subscribers (3/4 The Next Web)