オンラインメディア会社AOLは、自社が持つ全音楽メディア「AOL Music」、「The Boot」、「Noisecreep」、「Spinner」、「The Boombox」を終了します。
AOLは音楽メディアのスタッフを即座に解雇したそうです。しかし、メディアがいつまで活動するかなど、明確な日程は明らかになっていません。
AOLの音楽メディア終了のニュースは、Spinnerの記者Dan Reillyがスタッフ会議中にツイートしたことで明らかになりました。
Well, we all just got laid off. AOL Music is finished.
— Dan Reilly (@danreilly11) April 26, 2013
Spinnerは1999年にAOLが買収したネットメディアで、最も初期の音楽サイトとして知られていました。Spinnerは日々の音楽ニュースに加えて、特別インタビュー、ライブレコーディング音源、アルバム視聴、フリーダウンロードなどを提供して長年AOLのメディアとして活動してきました。
Reillyのツイート以外にも、いくつかのAOL関連のTwitterアカウントが、サービス終了をツイートしています。
It's a sad day here at @AOL. We'd like to say goodbye to our colleagues at @AOLMusic, @TheBootdotcom, @Noisecreep, @Spinner and @TheBoombox
— What to Watch (@WhatToWatchAOL) April 26, 2013
以前はSpinnerのような音楽メディアは、重要な音楽批評サイトとして多くの読者が訪れる場所となっていました。しかし、ピッチフォークなど独立系音楽メディアや、音楽ブロガーが次々と登場してきたことで、音楽メディアシーンも変わりました。そしてそれらのサイトはAOLよりも上手いやり方で情報を届けています。逆の見方をすれば、AOLはこれだけのリソースを持ちながら対応出来てこなかったということになります。
AOL音楽メディア休止の理由として音楽コンテンツや音楽ニュースの分野での競争が激化している流れが、確実に広がっています。Huffington PostやTechCrunchなど大型メディアを買収しているAOLにおいて、今のままでなら広告主は音楽メディアを魅力的なメディアと判断することは少ないでしょう。
何と言っても、この皮肉なコメントが最も受けました!
Haha. AOL Music is trending on Twitter. Finally figured our social media strategy out!
— Dan Reilly (@danreilly11) April 26, 2013