先週、Vineを使ったミュージシャンのプロモーションについてブログで紹介したら、色々とポジティブなフィードバックやご連絡を個別に頂き、業界でこのツールに興味を持っている人が増えているなと実感しました。と思ってブログを公開した次の日に、ダフト・パンク(正確にはコロンビア・レコード)がVineを使って新アルバム「Random Access Memories」のトラックリストを公開してきたから自分でも驚きました。

 6秒動画共有アプリ「Vine」を使ったミュージシャンの音楽プロモーション事例

今回は、実際にVineを使って新曲のプロモーションをしているミュージシャンの事例をご紹介します。

Jason Derulo Vine (1)

ジェイソン・デルーロ(Jason Derulo、@jasonderulo)は、いち早くVineを使い始めたミュージシャンの一人です。今回、新シングル「The Other Side」を22日にリリースするにあたり、ファンが自作の音楽クリップを投稿できるキャンペーンをVineで行っています。

ファンは、公式サイトで公開されている音源をダウンロードして音源をサウンドトラックにして好きな6秒動画を撮影し、ハッシュタグ「#TheotherSide」を付けてVineアプリで投稿するだけ。

Jason Derulo Vine

投稿した人への特典として、デルーロが気に入ったVine動画は、編集し一つの動画にまとめられて、50万人以上が購読しているデルーロのYouTubeチャンネル(http://www.youtube.com/user/JasonDerulo)で実際に公開されるそうです。

デルーロは、「Vineはどのソーシャルメディア・アプリよりも楽しいよ。Vineはファンととてもユニークな形でつながることができる。普段は見せない音楽や生活の舞台裏をファンと共有するために、クリエイティブになれる」とコメントしています。

デルーロのプロダクト・マネージャーでワーナー・ブラザース・レコードのマーケティング担当VP、Ayal Kleinmanは、「Vineはアーティスト向けの新しいソーシャルメディア・プラットフォーム」と語っています。

気軽に動画を投稿できて、Twitterで共有できるところがVineの魅力の一つです。ですが、6秒しか録画できない一見制限のように思える要素もVineを面白くしているところです。6秒の間にストーリーやアート性を取り入れられ、表現の自由度が広がったこともクリエーター向きなツールと言えます。だから見る側としてもYouTube動画よりもテキスト閲覧よりも目に付きやすく、気軽に情報へと向き合うことができます。

最大のネックはVineのユーザー数(投稿数)だと思いますが、Twitterと連動している分、フォロワー数が多いTwitterユーザーにとってはフォロワーにアプローチする手法が一つ増えたことになりますので、YouTubeやTwitpic(昔はInstagram)が出来ない表現を補完してファンとつながるツールとして活用されていくと思います。


 

デルーロの場合も成功か不成功は抜きにして、失敗を怖がらずに先行事例と話題性を作る意味で新しいツールの可能性を試すことは、売れているアーティストの場合でも重要だと感じます。現在「The Other Side」はiTunesエクスクルーシブでダウンロード発売中です。

ソース
Jason Derulo Uses Vine to Promote New Single(4/22 Mashable)

Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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