Twitterが提供している6秒動画共有アプリ「Vine」が今ミュージシャンの間で注目を集めています。

Vineは6秒間の動画を撮影し繰り返し再生表示できるiPhoneアプリです。写真よりもストーリー性が盛り込め、YouTubeにアップするほどでもない動画を手軽にキャプチャーして共有したい場合に使えます。短い時間であることから、誰でも気軽に見ることができるのが魅力です。

さらに、6秒と短いこと、ウェブに埋め込みができることからソーシャルメディアでの拡散に向いています。特にVineはTwitter社が運営するアプリなので、ツイートに直接埋め込みリツイートして共有することができます。これまではInstagramといった静止画が人気でしたが、Vineの登場でミニ動画を使ってTwitterを使う幅広い層へ情報を発信することが可能になりました。例えば最近では映画「ウルヴァリン」のプロモーションでは最新動画トレーラーの代わりにVineを使ってティーザー動画を流すという試みが行われ、ネット上で話題になりました。

ハリウッドの事例があるように、Vineは特にミュージシャンの間で注目を集めています。静止画よりも内容の濃いコミュニケーションが図れて、クリエイティブなアイデアを見せることができるVineは、音楽プロモーションでファンの興味関心を喚起するという役割を果たしてくれます。今回はVineを使った音楽プロモーション事例を、ミュージシャン、音楽メディア、レコード会社・音楽サービスの3つに分けて事例をご紹介します。

 

アーティスト編


ポール・マッカートニーが、ファンに曲名当てチャレンジで挑戦

フライング・ロータスが、ハービー・ハンコックとのセッション舞台裏を披露


ピストル・アニーズは、新アルバムのジャケットアートを初公開

ジェイソン・デルーロはレコード会社との打ち合わせ風景を披露


30 Seconds to Marsは新アルバムを予約してくれたファンに感謝のプライベートメッセージ

エミリー・サンデーはサウンドチェックの様子を撮影


音楽メディア

The Faderのエディター、ダンカン・クーパーがきゃりーぱみゅぱみゅのNYライブをキャプチャー

ローリングストーン誌がビートルズの「Please Please Me」50周年を記念して雑誌の表紙をフィーチャー

VH1がテレビ出演直前の楽屋裏でのフォール・アウト・ボーイの様子をキャプチャー

レコード会社・音楽サービス

 

ユニバーサルミュージックのA&Rマンがライブの盛り上がりをとらえる


キャピトル・レコードがエミリー・サンデーのライブを撮影

Twitterがニック・ケイヴのTwitter Q&Aセッションをプロモート

VEVO UKがロビー・ウィリアムズのコンサートの感想を募集

いかがだったでしょうか? Vineの魅力は手軽に見れるところとクリエイティブな要素を盛り込めることです。斬新なアイデアを動画で見せられるとファンやユーザーに静止画では伝えきれない情報や思いが伝わり易くなる効果が生まれます。また時間が6秒ですので、YouTubeでは閲覧までのハードルが高かったものが、Vineの場合はフォロワーでない人にも見てもらえる可能性が高くなります。

今後のこれからのプロモーションには、VineとInstagram、VineとYouTube、Vineとツイートといったコンビネーションが効果的になると感じています。(VineだけでなくViddyやCinemagramなども当てはまります)

例えばタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)のツイート(@fucktyler)の多くはInstagramとVINEアプリの組み合わせになっています。

それぞれのツールに長所と短所があるので、お互いを補完しながら情報を発信していくことでユーザーが面白いと思い共有したいと思うコミュニケーションが実現出来るようになると思います。ですので「6秒だから」とか「短い」といって無視するのではなく、ソーシャルメディアでのコミュニケーションをどう活性化できるか、そのオプションの一つとしてVineの可能性を考えてみてはいかがでしょうか?

ソース
35 Ways Musicians and Music Brands Are Using Twitter’s Vine App(4/7 Mashable)
Top 10 Ways Musicians Are Using Vine(4/8 hypebot)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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