Hackeroo Music Hackathon - Codemrks

 

来週末6月13-16日に開催される、米国の大型野外音楽フェスティバル「ボナルー・フェスティバル」。今年はポール・マッカートニー、マムフォード・アンド・サンズらがヘッドライナーを務めますが、開幕1週間前にしてボナルー・フェスは、参加者が週末を楽しみ体験を共有できるアプリを開発するための音楽ハッカソン「Hackeroo」を開催します。

このハッカソンHackerooは、ハッカソン運営団体「CODEMKRSと、音楽フェス用モバイルアプリのエンジンとなっているFestApp開発のAloompaがボナルー・フェス運営者とパートナーシップを組んで開催されます。音楽ハッカソンはナッシュビルで開催され、ニューオーリンズとニューヨークをGoogle+ハングアウトで中継しながら行われます。期間は今週末6月8日と9日(現地時間)の24時間です。

音楽ハッカソンHackerooの目的は、ウェブデザイナーや開発者を集め、フェス参加者がフェスで生成したコンテンツを活用したアプリを開発し現実化させることです。

Hackerooの勝者には、以下のプライズが待っています。

– ボナルー・フェスティバルのチケットとバックステージパス、プライベートなキャンプサイト、アーティストに会える機会

音楽ハッカソンHackerooに参加するチームは、プラットフォーム別のネイティブなモバイルアプリ開発ではなく、クラスプラットフォームのHTML5で記述したモバイルアプリを開発します。またフェス開催中も開発したアプリをアップデートしても構いません。

音楽フェスティバルが音楽ハッカソンを開催して、自分達のイベント参加者が実際に使えるアプリを開発してもらうなんて、考え方が斬新ですね。日本でやった場合、フジロックやサマソニなどの前にアプリ開発者を集めてアプリを開発し、実際のフェスで使ってもらうイメージです。イベントとハッカソンの結びつきはどんどん強くなってきている気がします。音楽やエンターテイメントの世界ではまだまだ可能性がありそうです。今年だけではなく、中長期的に利用できるモバイルアプリが登場することに期待したいですね。

実際にボナルー・フェスティバルはFacebookやTwitterで1年中ファンとコミュニケーションを図る以外に、YouTubeチャンネル「Bonnaroo 365」を使って動画でニュースやアーティスト紹介を行ったり、独自のモバイルアプリを展開するなどして、1年中ファンがコンテンツを楽しめる仕組みを用意しています。アプリやソーシャルメディアを通じて共感度を高め接触頻度を上げることで、音楽フェスや参加アーティストの興味関心が喚起されやすくなります。このフェスティバルとソーシャル、動画などを使ったコミュニケーション戦略に関しては、著者で音楽マーケティングに詳しい高野修平氏がブログで考察しているので、こちらをおすすめします。

「音楽の聴き方は自由だ」と伝えるフェスビデオのあり方

コーチェラフェスティバルのソーシャルメディア全体戦略

ボナルー・フェスティバルはその他にも面白い企画やファンに共感をもたせる取り組みを行なっているところも特徴的です。

米国の大型野外音楽フェス『ボナルー・フェスティバル』、参加者からの寄付金でフェス用ソーラーパネルを敷設
米野外フェス『ボナルー・フェスティバル』が今週末YouTubeでウェブキャスト、レディオヘッド、レッチリ、Bon Iverが登場

今年もボナルー・フェスティバルは、週末イベントをライブストリーミング中継しますよ。フェス開始は6月13日(日本時間14時午前5時)に開幕しますので、お見逃しなくー!

http://www.ustream.tv/bonnaroo
http://www.youtube.com/user/bonnaroo365

http://www.bonnaroo.com/
https://www.facebook.com/bonnaroo
https://twitter.com/bonnaroo

 

ソース
Hackeroo: Bonnaroo Throws A Weekend Hackathon(6/7 hypebot)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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