via Flickr, Juan Pablo Bustos

調査会社eMarketerがアメリカ人のデジタル音楽に関する最新の調査結果を発表しました。これによれば、アメリカ人のモバイル端末からの音楽視聴率は2012年には6050万人で、2011年の3090万人から倍増し、モバイル音楽が大きく成長していることが分かりました。

eMarketerは2013年にはこの数は7030万人に達し、約5人に1人のアメリカ人がモバイル端末から音楽を視聴すると予測しています。

eMarketrは2015年まで2ケタ成長を継続し、2017年には1億770万人がモバイル端末で音楽を聴くようになると予想しています。

eMarketerが発表した数値には、スポティファイ(Spotify)やPandoraなど音楽ストリーミングサービスやデジタルラジオ、iTunesやAmazon MP3など音楽ダウンロードストアからの楽曲視聴を含みます。なおこのデータにはユーザーが自らPCからモバイル端末にアップロードした音楽の視聴は含みません。

またeMarketerはアメリカ人のデジタルラジオ視聴者数のデータも発表しています。eMarketerは2013年には約10人に6人のアメリカ人、合計約1億4700万人がPandoraなどのデジタルラジオ、デジタル衛生ラジオ、ポッドキャストなどを毎月最低1度は視聴すると予測します。この数字は2012年の1億3250万人から10.9%増加しています。

eMarketerは2017年にはこの月間デジタルラジオ視聴者数は、1億7920万人に達すると予想しています。
またスマートフォンからの音楽視聴は、モバイル音楽視聴の99.2%に達しているとeMarketrの調査で明らかになっています。

大きな発見として、アメリカ人はラジオが好きということ、またラジオ視聴と同様に、モバイル端末での音楽視聴が、継続して成長するトレンドがはっきりしました。

現在、各音楽サービスもモバイル戦略を強化しています。ウェブとモバイル双方からのアクセスが可能な音楽サービスの中でも、Pandoraの視聴者の70%以上はモバイルからのアクセス、Rdioに至っては90%以上がモバイルユーザーという実態になっています。

やはりこれからはモバイルでの音楽視聴が定着していくのでしょうか? 日本はこのトレンドは今後どうなるでしょうか?

 

ソース

Music Goes Mobile as More Smartphone Users Stream Songs(8/13 eMarketer)


Jay Kogami

執筆者:ジェイ・コウガミ(All Digital Music編集長、デジタル音楽ジャーナリスト)

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